北日本〜北陸に前線停滞
大雨特別警報の発表されていた新潟県下越・山形県置賜などで猛烈な雨が降り河川の氾濫等が発生したほか、たびたび活発な雨雲が流れ込んだ石川県や福井県でも積算雨量が多くなりました。
さらに特徴的なのは青森県から秋田県にかけての地域で、7月末以降に活発な雨雲のかかる日が極端に多く、30日間の雨量は平年の5倍を超えている所もあります。
さらに特徴的なのは青森県から秋田県にかけての地域で、7月末以降に活発な雨雲のかかる日が極端に多く、30日間の雨量は平年の5倍を超えている所もあります。
青森地方気象台の雨量計でも、8月1日からの19日間に530.5mmの降水が観測されています。平年の同期間の積算降水量は83.6mmなので、19日間の雨量は6倍以上ということになります。
一連の雨は、太平洋高気圧に強く覆われなかったことで、周辺部の湿った空気や前線の影響を受ける日が多かったことが原因と考えられます。
一連の雨は、太平洋高気圧に強く覆われなかったことで、周辺部の湿った空気や前線の影響を受ける日が多かったことが原因と考えられます。
関東・東海は台風8号で雨量かさむ
伊豆半島に上陸した台風8号は、暴風域を伴わない勢力で接近したため、風による被害はほとんどありませんでした。しかし、活発な雨雲を伴っていたため、3日間の雨量は400mmを超えた所もありました。千葉市など首都圏の都市部でも大規模な冠水が発生しました。
過去には台風未満の勢力で接近して大雨をもたらした熱帯低気圧もあるため、中心気圧や勢力だけに注目するのではなく、雨量の予測等も活用する必要があるといえます。
過去には台風未満の勢力で接近して大雨をもたらした熱帯低気圧もあるため、中心気圧や勢力だけに注目するのではなく、雨量の予測等も活用する必要があるといえます。
西日本ではゲリラ雷雨が多発
台風や前線の影響を受けることが少なかった西日本も、連日の不安定な空で、晴れていても突然のゲリラ雷雨に襲われるということが多くなりました。一つ一つの雨雲が小さいため、雨量の図を見ても、平年よりも降水の多かった所と少なかった所がまばらになっていることも特徴的です。
四国など平年よりも降水量の少なくなった所も多くなっています。深刻な水不足になるほどダムの貯水率が低下しているわけではありませんが、今後の状況を見守る必要がありそうです。
» この先の天候 長期見解
四国など平年よりも降水量の少なくなった所も多くなっています。深刻な水不足になるほどダムの貯水率が低下しているわけではありませんが、今後の状況を見守る必要がありそうです。
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