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週刊地震情報 2022.8.14 北海道上川地方北部で震度5弱と震度5強が連続発生

2022/08/14 10:31 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は前週に比べると多い水準です。

北海道で地震の発生が目立ち、上川地方北部だけでなく、太平洋側でも起きています。東北から関東の太平洋沿岸は相変わらず多い状況です。震度3以上の地震は7回発生し、そのうち6回は北海道上川地方北部の地震でした。(8月8日~14日10時の集計)

国内:上川地方北部が震源の地震で震度5以上は初

上川地方北部の地震
11日(木)0時35分頃、北海道上川地方北部を震源とするマグニチュード5.2、深さ4kmと推定される地震が発生し、中川町で震度5弱を観測しました。その18分後の0時53分にはマグニチュード5.4、深さ4kmと推定される地震が発生し、同じ中川町で震度5強を観測しています。

気象庁の詳しい統計がある1919年以降、上川地方北部を震源とする地震で、震度5弱以上を観測するのは初めてです。2回の地震のメカニズムはいずれも東西方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

今回の震源付近には南北にのびる断層があると考えられています。非常に浅い所の地震が過去にも起きており2012年には最大震度4の地震が3日続けて発生しました。

12日(金)にかけては有感地震の多い状況が続いていましたが、13日(土)になり、地震活動は落ち着きました。ただ、震源が浅い地震のため、規模がそれほど大きくなくても揺れが大きくなります。しばらくは強い揺れに念のため備えておくようにしてください。

世界:地中海でM5.2の地震が発生

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は発生していません。最も大きな地震はパプアニューギニアで発生したマグチュード5.9です。

日本時間の13日(土)早朝、リビア沖の地中海を震源とするマグニチュード5.2、深さ約15kmの地震が発生しました。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。震源が少し陸地から離れていたため、揺れによる影響は出ていません。

地中海の北側にあたるイタリアやギリシャ、トルコの沿岸部はユーラアシアプレートとアフリカプレートの境界線に位置するため、地震が多く発生します。ただ、今回発生したリビヤの沖はプレート境界から離れていることもあり、地震は比較的少ない傾向です。大きなものでも今回と同じマグニチュード5クラスまでとなっています。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。