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北陸は冠水浸水エリアが拡大 未明にかけても局地的に雨雲発達のおそれ

2022/08/04 19:09 ウェザーニュース

今日4日(木)の午後は北陸西部を中心に大雨が続いており、道路冠水や浸水のエリアが拡大しています。引き続き身の安全を確保してお過ごしください。

前例のない大雨 冠水・浸水エリアが拡大

18時までの12時間積算降水量
停滞する前線と前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気の影響で発達した雨雲が流れ込み、北陸西部では記録的な大雨に見舞われています。

18:00までの12時間雨量は石川県の白山白峰で265.5㎜、小松で204.0㎜、福井県の大野では195.0㎜に達しており、それぞれ観測史上最高の降水量です。

日没を迎えても雨量が大きく減ることはなく、ウェザーニュースアプリの利用者からは市街地でも広く道路冠水や河川氾濫による浸水が発生している報告が寄せられています。この後も大雨による災害の発生や拡大に厳重な警戒が必要です。
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今後も新たな災害発生に警戒を

今夜から明朝にかけて前線は南下傾向で降水量は徐々に少なくなっていくと予想しています。ただ、未明にかけて局地的に雨雲が発達し、線状降水帯が発生するおそれもあります。

既に前例のない大雨となっているため、土壌やインフラが想定以上に脆弱になり少しの雨量でも新たな影響や被害が発生するおそれもあると考えられます。

既に冠水や浸水が発生しているエリアでは夜間に避難・移動を図るとその途中に災害に巻き込まれるリスクが高まります。避難所への移動が難しいと考えられる場合は、できるだけ頑丈な建物の高いところで、身の安全を確保するようにしてください。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
石川県小松市の空さん