セミが鳴く時期は4月から10月まで
日本には約30種類のセミが生息していると聞きました。おもなセミが鳴いている時期はいつ頃になりますか。
「日本でよく聞くことができる7種のセミが鳴いている時期は、おおむね次のとおりです。ただし、それぞれのセミが鳴いている時期は地域によって差があります」(初宿さん)
▼クマゼミ
クマゼミは7月中旬から9月上旬にかけて。鳴き声は『ワシワシ』と、刻みながら鳴いています。
▼アブラゼミ
アブラゼミは7月中旬から9月末頃まで。鳴き声は、油を炒めるときの音が名の由来といわれるように、『ジリジリジリジリ』と細かく続きます。
▼ミンミンゼミ
ミンミンゼミは7月中旬から10月初旬まで。鳴き声は『ミーンミンミン ミンミー』です。
▼ヒグラシ
ヒグラシは7月上旬から9月上旬まで。鳴き声は『カナカナカナカナ』です。
▼ツクツクボウシ
ツクツクボウシは7月中旬から10月半ば頃まで。鳴き声は『オーシツクツク』を繰り返して鳴きます。
▼ニイニイゼミ
ニイニイゼミは6月下旬から9月中旬まで。鳴き声は『チーーーーー』と刻まずに高い音で鳴きます。
▼ハルゼミ
ハルゼミは最も早く、4月下旬から鳴き始めて6月末まで鳴いています。鳴き声は『ゲーキョゲーキョ』と聞こえます。
セミの種類によって、鳴き方などに特徴はありますか。
「クマゼミとヒグラシには集合性があり、オス同士が協力し合って大きな声で『合唱』するようにして、メスを呼びます。進化していくなかでそのような習性を身に付けていったのでしょう。
ハルゼミはマツ類につくセミで、やはり集合性がありますが、全国20都府県でレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)に掲載されるほど減少していて、『合唱』がほぼ聞けなくなっています。
たとえば、大阪府ではかつて丘陵地から山地にかけて広く分布していましたが、松枯れの進行によって個体数を減らし、現在では山地にほそぼそと残る程度で、2030年頃には絶滅の可能性があります。
アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ニイニイゼミは森や街なかで1匹ずつ鳴いています。集団で合わせて鳴くことはなく、鳴くタイミングもそれぞれです」(初宿さん)
「日本でよく聞くことができる7種のセミが鳴いている時期は、おおむね次のとおりです。ただし、それぞれのセミが鳴いている時期は地域によって差があります」(初宿さん)
▼クマゼミ
クマゼミは7月中旬から9月上旬にかけて。鳴き声は『ワシワシ』と、刻みながら鳴いています。
▼アブラゼミ
アブラゼミは7月中旬から9月末頃まで。鳴き声は、油を炒めるときの音が名の由来といわれるように、『ジリジリジリジリ』と細かく続きます。
▼ミンミンゼミ
ミンミンゼミは7月中旬から10月初旬まで。鳴き声は『ミーンミンミン ミンミー』です。
▼ヒグラシ
ヒグラシは7月上旬から9月上旬まで。鳴き声は『カナカナカナカナ』です。
▼ツクツクボウシ
ツクツクボウシは7月中旬から10月半ば頃まで。鳴き声は『オーシツクツク』を繰り返して鳴きます。
▼ニイニイゼミ
ニイニイゼミは6月下旬から9月中旬まで。鳴き声は『チーーーーー』と刻まずに高い音で鳴きます。
▼ハルゼミ
ハルゼミは最も早く、4月下旬から鳴き始めて6月末まで鳴いています。鳴き声は『ゲーキョゲーキョ』と聞こえます。
セミの種類によって、鳴き方などに特徴はありますか。
「クマゼミとヒグラシには集合性があり、オス同士が協力し合って大きな声で『合唱』するようにして、メスを呼びます。進化していくなかでそのような習性を身に付けていったのでしょう。
ハルゼミはマツ類につくセミで、やはり集合性がありますが、全国20都府県でレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)に掲載されるほど減少していて、『合唱』がほぼ聞けなくなっています。
たとえば、大阪府ではかつて丘陵地から山地にかけて広く分布していましたが、松枯れの進行によって個体数を減らし、現在では山地にほそぼそと残る程度で、2030年頃には絶滅の可能性があります。
アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ニイニイゼミは森や街なかで1匹ずつ鳴いています。集団で合わせて鳴くことはなく、鳴くタイミングもそれぞれです」(初宿さん)
種類によって鳴く時間帯も違う
7種類のセミは、鳴いている時間帯も異なりますか。
「それぞれに顕著な違いがみられます。こちらも日の出、日没時刻などによって地域ごとの差がありますが、おもに鳴いている時間帯は次のとおりです」(初宿さん)
▼クマゼミ
クマゼミは5時30分頃から11時頃までと、17時から18時頃まで鳴きます。ただし、数の多い時期は一日中鳴き声が聞こえます。
▼アブラゼミ
アブラゼミは5時30分から6時30分頃まで鳴き、いったん鳴かなくなって11時頃から18時頃まで鳴いています。
▼ミンミンゼミ
ミンミンゼミは気温が高くなる昼間、9時頃から15時30分頃まで鳴いています。
▼ヒグラシ
ヒグラシは真っ暗な時間帯が明るさをみせた頃、4時30分頃に鳴き始め、日の出とともにいったん鳴かなくなります。15時から16時頃までにぽつぽつと鳴き始め、17時頃から再び鳴き始めます。
▼ツクツクボウシ
ツクツクボウシは6時頃から18時頃まで、一日中鳴いています。10時から11時頃に小さなピークを迎え、17時から18時頃にかけてよく鳴きます。
▼ニイニイゼミ
ニイニイゼミは明け方の日の出の直前、4時15分頃から鳴き始めます。日没後も真っ暗になるまで一日中鳴いていて、街灯などがあって明るい場所では20時頃まで鳴いていることもあります。
▼ハルゼミ
ハルゼミは7時30分頃から鳴き始め、9~10時頃に最もよく鳴き、15時過ぎには鳴かなくなります。
「クマゼミやヒグラシの『合唱』などはわかりやすいのですが、セミが単体で鳴いているときはどんな種類かの判別が難しいこともあります。そんなときはスマートフォンなどを使って録音しておき、SNSや博物館などで専門家に聞いてもらうことをおすすめします。姿が見えなくとも、手軽に設定できるスマホの動画機能の音声だけでも十分です」(初宿さん)
「それぞれに顕著な違いがみられます。こちらも日の出、日没時刻などによって地域ごとの差がありますが、おもに鳴いている時間帯は次のとおりです」(初宿さん)
▼クマゼミ
クマゼミは5時30分頃から11時頃までと、17時から18時頃まで鳴きます。ただし、数の多い時期は一日中鳴き声が聞こえます。
▼アブラゼミ
アブラゼミは5時30分から6時30分頃まで鳴き、いったん鳴かなくなって11時頃から18時頃まで鳴いています。
▼ミンミンゼミ
ミンミンゼミは気温が高くなる昼間、9時頃から15時30分頃まで鳴いています。
▼ヒグラシ
ヒグラシは真っ暗な時間帯が明るさをみせた頃、4時30分頃に鳴き始め、日の出とともにいったん鳴かなくなります。15時から16時頃までにぽつぽつと鳴き始め、17時頃から再び鳴き始めます。
▼ツクツクボウシ
ツクツクボウシは6時頃から18時頃まで、一日中鳴いています。10時から11時頃に小さなピークを迎え、17時から18時頃にかけてよく鳴きます。
▼ニイニイゼミ
ニイニイゼミは明け方の日の出の直前、4時15分頃から鳴き始めます。日没後も真っ暗になるまで一日中鳴いていて、街灯などがあって明るい場所では20時頃まで鳴いていることもあります。
▼ハルゼミ
ハルゼミは7時30分頃から鳴き始め、9~10時頃に最もよく鳴き、15時過ぎには鳴かなくなります。
「クマゼミやヒグラシの『合唱』などはわかりやすいのですが、セミが単体で鳴いているときはどんな種類かの判別が難しいこともあります。そんなときはスマートフォンなどを使って録音しておき、SNSや博物館などで専門家に聞いてもらうことをおすすめします。姿が見えなくとも、手軽に設定できるスマホの動画機能の音声だけでも十分です」(初宿さん)
あなたの街で1番聞こえるセミの声は?
ウェザーニュースでは「あなたの街で1番聞こえるセミの声は?」というアンケート調査を実施しました。関東甲信はミンミンゼミ、西日本はクマゼミ、北日本や日本海側はアブラゼミが多い結果になりましたが、どうお考えでしょうか。
「都市という画一的で人工的な環境でありながら、大阪ではクマゼミが、仙台ではミンミンゼミが、それぞれ最も多くて、そこに住む人たちが慣れ親しんでいるセミの種類が違うのは、不思議で興味深く思います。
セミは成虫になってからの寿命は最大でも1ヵ月ぐらいと短いですが、卵の時から勘定すれば7~8年ぐらいかかって成長するので、一個体の寿命としてはたいへん長い昆虫であるといえます。そのような生態によって移動の速度が低く、北日本、東日本、西日本でのセミの勢力地図の違いに現れているのだと考えています」(初宿さん)
セミは種類によって鳴く時間帯が異なったり、地域によって生息する種類が違ったりと、じつに興味深い生き物のようです。“わが街の真夏の風物詩”ともいえる、それぞれのセミの声に耳をすませてみてはいかがでしょうか。
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「都市という画一的で人工的な環境でありながら、大阪ではクマゼミが、仙台ではミンミンゼミが、それぞれ最も多くて、そこに住む人たちが慣れ親しんでいるセミの種類が違うのは、不思議で興味深く思います。
セミは成虫になってからの寿命は最大でも1ヵ月ぐらいと短いですが、卵の時から勘定すれば7~8年ぐらいかかって成長するので、一個体の寿命としてはたいへん長い昆虫であるといえます。そのような生態によって移動の速度が低く、北日本、東日本、西日本でのセミの勢力地図の違いに現れているのだと考えています」(初宿さん)
セミは種類によって鳴く時間帯が異なったり、地域によって生息する種類が違ったりと、じつに興味深い生き物のようです。“わが街の真夏の風物詩”ともいえる、それぞれのセミの声に耳をすませてみてはいかがでしょうか。
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