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新潟や山形で浸水被害多発 大雨のピークを越えた後も災害に厳重警戒

2022/08/04 09:28 ウェザーニュース

8月4日(木)6時40分現在、新潟県下越に大雨特別警報が発表されています。山形県に発表されていた大雨特別警報は、警報に切り替えられました。

既に河川の氾濫や浸水の被害が多発していて、被害の全容はまだわかっていません。

強力な水蒸気の流れ込みはピークを越えつつありますが、4日(木)いっぱいは断続的に雨の降る所があります。洪水や土砂災害の危険度の高い状況はまだ当分続くため、引き続き身の安全を確保してお過ごしください。
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24時間に600mm前後のこれまでに経験ない大雨

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4日(木)6時までの24時間雨量は、新潟県関川村のアメダス下関で559.5mmと同地点の観測史上1位の値を大幅に更新しています。アメダス下関の平年値をみると、8月の1か月分の雨量は207.3mmですので、平年8月の2.5倍以上の雨が1日で降ったことになります。

このほか、アメダスのない地点を雨雲レーダーで推定した解析雨量では、新潟県内で600mm前後、山形県内では500mm前後の雨が降ったとみられるところもあり、この地域では記録的な大雨だったことがわかります。

雨がピークを越えても油断は禁物

山形県や新潟県、その他の東北地方の各地では、これまでに降った雨により河川が増水しています。川の水位は雨が弱まった後も上昇を続けることがあるため、決して様子を見に行ったりしないでください。また、浸水している所では道路と川の境がわからなくなるなど大変危険です。雨が弱まった後も油断は出来ません。
» アプリ 河川水位・ライブカメラ» 河川水位・ライブカメラ

また、地盤が緩んでいることにより土砂災害の危険度も高まっています。市町村から発表される避難勧告などの情報をよく確認し、傾斜地など土砂災害の発生するおそれのある地区には近づかないようにしてください。
» 現在の土砂災害危険度

4日(木)は関東から近畿の広範囲で雨 東京は気温低下

東北などに大雨を降らせた前線は、4日(木)の朝には関東付近まで南下する予想となっています。関東や東海では朝から雨の降る所が多く、通勤時間帯は各地で傘の出番となる見込みです。近畿地方も日本海側は早朝から雨が降り出し、昼頃までに大阪なども雨になるとみられます。

今日の東北ほどではありませんが、前線の周辺では雨雲が発達しやすく、局地的には雷を伴って強く降る可能性がありますので、注意が必要です。

また東日本では、今日の気温は昨日よりも大幅に低くなり、暑さが和らぐ見込みです。朝から昼頃にかけては気温はほぼ横ばいとなり、東京では最高気温が30℃に届かない予想です。名古屋市や大阪市も最高気温は30℃前後で、ここ数日のような暑さにはなりません。雨が降って湿度が高いため蒸し暑さはあるものの、体は少し楽になりそうです。
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動画:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)