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関東各地で、かなとこ雲が見られる 西部で発達した積乱雲

2022/07/30 15:24 ウェザーニュース

今日30日(土)の午後、関東各地でかなとこ雲が見られています。西部の山沿いで発達した積乱雲で、その雲の下では非常に激しい雨が降っている状況です。

関東の広い範囲で目撃

神奈川県横浜市保土ケ谷区からは北西の空にかなとこ雲がみられました。同じような雲は東京都内や千葉県からも見えています。

「かなとこ雲」は雷雨をもたらす積乱雲が空の高い所まで発達したものです。上面が平に広がっている金床に似ていることからこう呼ばれています。

積乱雲が上に伸びて対流圏の上部に達すると、その上の成層圏に行けず横に広がるようになります。対流圏と成層圏の境目である圏界面を天井にして横に広がり、特徴的な形を作り出すのです。

埼玉県秩父方面の巨大な積乱雲

気象衛星可視画像
15時の時点で埼玉県秩父地方に大きく発達した積乱雲があり、この雲が関東平野の広い範囲から見えていると考えられます。かなとこ雲の下では雷雨となっていて、秩父市・上吉田では15時までの1時間に51.5mmの非常に激しい雨を観測しました。

今日は雲を動かす上空の風が弱く、同じような所で激しい雨の続くおそれがあります。関東西部の山沿いでは夕方まで雨雲の発達しやすい状況が続き、局地的には雷を伴った非常に激しい雨となる見込みです。

道路冠水や河川・用水路の急な増水、落雷、突風などに注意をしてください。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
準急さん

参考資料など

気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構