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九州は線状降水帯が発生するおそれ 関東も土砂降りの雨に注意

2022/07/15 12:29 ウェザーニュース

今夜から明日16日(土)にかけて広い範囲で強雨や落雷に注意が必要です。気象庁は九州で「線状降水帯」が発生して、災害発生の危険性が急激に高まるおそれがあると発表しました。

そのほか、西日本から東北でも大気の状態が不安定で、関東などで土砂降りの雨になっています。

線状降水帯発生の可能性 災害に厳重警戒

東シナ海から暖かく湿った空気が次々と流れ込んでいる九州では、局地的に激しい雨が降っています。宮崎県小林市では10時40分までの24時間降水量が221.0mmに達しました。

気象庁は、今夜から明日16日(土)の午前中に「九州で"線状降水帯"が発生する」という予想を発表しました。これは事前に線状降水帯の発生予測を行うようになってから初めての発表となります。

ウェザーニュースでも、熊本県から鹿児島県、宮崎県周辺で線状降水帯が発生すると予想しており、同じような場所で激しい雨が降り続くと、災害発生の危険性がさらに高まります。大規模な冠水や低地の浸水、河川の氾濫や土砂災害に厳重に警戒してください。

東京都心も土砂降りの雨に

15日(金)10時30分現在の雨雲レーダー画像
日本付近に停滞する前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込む一方で、日本海には上空に寒気を伴った低気圧「寒冷渦」があります。異なる性質の空気がぶつかり合うことで大気の状態が非常に不安定で、前線付近では雨雲が発達しやすい状況です。

関東や東北は温暖前線に相当する雨雲が通過中で、土砂降りの雨になっているところがあります。東京都心でも1時間に5mm前後の雨を観測しました。

また、新潟県付近には前線の閉塞点に対応する発達した雨雲があります。局地的には1時間に30mm前後の激しい雨になっていて、発雷も観測中です。

明日にかけて雨雲が発達しやすい状況が続く

午後も関東や東北、北海道の道南は本降りの雨が続きます。西日本も寒冷前線が通過するため、中国や近畿を中心に急な強い雨や落雷、突風に注意が必要です。一旦雨が止んだり降り方が弱まったりしても油断は出来ません。

寒冷渦は日本海に停滞する予想で、明日にかけて各地で雨雲の発達しやすい状況が続きます。雨雲レーダーなどを活用し、雨が強い間の外出は控えるようにしてください。
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