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エアコンの設定温度を下げずに涼しくする3つのワザ

2022/07/08 09:48 ウェザーニュース

今年は群馬県・伊勢崎で最高気温40℃以上を3度も観測するなど、全国的に厳しい暑さが早く始まったところが多くなっています。熱中症対策としてエアコンの使用が推奨されていますが、電力需給ひっ迫や電気料金の上昇もあり節電もしたいところです。

ダイキン工業コーポレートコミュニケーション室広報グループの重政周之(しげまさ・ちかし)さんによると、エアコンの設定温度を下げることは電気を多く消費することになるといいます。そこで、賢い省エネのために知っておきたい「3つのワザ」について、伺いました。

(1)エアコンの風量を強くする

1番目に、設定温度を下げる前に、風量を強くしてみましょう。

「じつは、エアコンが使う電気のほとんどは、温度を下げる時に消費されています。風量を強くすると少しだけ消費電力は増えますが、設定温度を下げた時と比べると、極めて少なくて済むのです。

エアコンの風量を強くするか、扇風機を併用すると、風が当たることによって設定温度はそのままでも『体感温度』が下がり、涼しく感じられるのです。まずエアコンの風量を強くして、体に適当な風を当ててみてください」(重政さん)

人間は、風がないときより、風があるときのほうが涼しく感じて、体感温度が下がります。暑いと思ったときはまず、風量を強くしてみましょう。設定温度を下げることに比べるとごくわずかの電気を使うだけで済み、設定温度を下げるよりむしろ省エネ効果は高いといえるようです。

(2)風向きを調整して「温度ムラ」をなくす

2番目に、「温度ムラ」をなくすために、風向きを調整しましょう。

「風呂のお湯を沸かしたとき、表面は熱いのに底のほうはまだ冷たくて驚いた経験をお持ちの方は多いと思います。空気も水と同様に温度が高いと上へ、低いと下へ向かおうとする性質があるため、エアコン使用時の室内に『温度ムラ』が生じてしまいます。

冷たい空気が部屋の下のほうにたまってしまうと、エアコンの機器が上の熱い空気を吸い込んだときに『部屋はまだ冷えていない』と誤った認識をして、部屋を冷やしすぎたり必要以上に電力を使ってしまったりすることがあります。

この『温度ムラ』をなくすためには、エアコンの風向きを上向きか水平に設定することが効果的です。部屋の上のほうに冷たい空気がはき出され、自然と下におりてくるようになるので、『温度ムラ』ができにくくなります」(重政さん)

エアコンの風向き設定は、リモコンの操作ひとつで簡単にできます。温度設定や風量調節と同様に、風向きの設定ボタンも意識して利用してみましょう。

(3)扇風機を上手に併用する

3番目に、扇風機を上手に効果的に使いましょう。

「まず、扇風機によってエアコンの冷たい風が遠くまで届くようにします。エアコンがあるリビングに隣接する和室や細長い部屋の隅にいると、『エアコンが利かず暑い』と感じることがよくありますね。

そんなときは扇風機を使って、隣室や部屋の隅まで、エアコンの冷たい空気を届けましょう。扇風機はエアコンから来る風を背にして置いて、風を送りたい方向に向けるようにします。そうすると、エアコンがつくった冷たい空気をより遠くに送ることができるのです。

ほかにも扇風機を併用することで、エアコンの風量を強くしたときと同じように、体感温度を下げることができます。扇風機は弱い風量でかまいませんので、使い続けるようにするのがポイントです。ただし、扇風機を体の近くに置くと、弱い風量でも体が冷えすぎてしまうことがあるので注意してください。

エアコンの風量を弱くしても風が気になったり、寝るときも扇風機を使いたい場合は、風を部屋の壁や天井に向けてみましょう。風が壁や天井に当たってはね返り、やわらかい風になります」(重政さん)

扇風機を冷たい空気がたまっているところに向けて当てると、冷たい空気を拡散させる効果もあります。空気清浄機を使っている家庭では、風量を強くすることでも扇風機と同じ効果が期待できるそうです。

「暑いな」と感じたら、まずは、エアコンの風量を強くして体感温度を下げ、風向きを調整することで「温度ムラ」をなくし、扇風機も上手に併用する。簡単なひと手間で電力消費量も少なくてすみ、冷え過ぎも防止できます。熱中症予防のためにも欠かせないエアコンですが、「3つのワザ」を取り入れて、より効果的に使いたいものです。

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