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記録的短さの2022年の梅雨 先週の晴天は梅雨明け?中休み?

2022/07/07 17:40 ウェザーニュース

2022年は関東甲信地方など各地で梅雨が記録的な短さとなり、東北北部を除き6月のうちに早い夏が到来しました。

ただし、この「梅雨明け」の発表は、天候経過と1週間先までの見通しをもとに気象台が発表する「速報値」です。そのため、夏までの天気経過を考慮して秋に見直しが行われ、期日が変更となる場合があります。これまでにも、速報値の記録が「幻の記録」となったことがたびたびあります。

はたして今年の記録はこのまま確定するでしょうか。ウェザーニュースの「1kmメッシュ過去天気API(*)」を用いて、梅雨明け後にかけての天気経過を振り返ってみます。

*ウェザーニュースが企業向けに提供しているWxTech®サービスのひとつです

西日本は梅雨明け後の晴天が短く、再び曇天に

この図では、各都市の1時間ごとの天気経過を等間隔に並べて、時間経過を示しています。

東京では梅雨入りとなった6月6日頃に雨の日が多く、その後は曇りや小雨の日が続いていたことがわかります。梅雨明け発表前の6月24日頃からは晴れる時間が長くなっていました。

福岡の天気経過を見ると、梅雨の期間中も雨の降った時間は少なかったことがうかがえるのと同時に、梅雨明け以降の晴天は長続きせず、7月3日頃からは曇りや雨の時間が長くなっていることがわかります。この先の天気経過によっては、6月28日の「梅雨明け」は見直しの対象となるかもしれません。

沖縄は平年よりもやや長い梅雨となりましたが、実際の天気経過を見ても雨の降っている時間が長く「梅雨らしい梅雨」であったことが伺えます。
» 各地の梅雨入り 梅雨明け(速報値)

この先の天気は?

この先一週間は全国的に曇りや雨の日が多い予想で、既に梅雨明けの発表があった地方もまるで梅雨に戻ったかのような天気が続くことが予想されています。まだ梅雨明けの発表されていない東北北部も夏らしく晴れる日はあまりなく、梅雨明けの時期はまだ見通せません。

熱帯低気圧や台風の発生によっても天気傾向は変わる可能性があります。今年の梅雨の時期に雨が少なかったところで大雨となる可能性もあるため、油断は出来ません。

7月の下旬になると、西日本や東日本ではだんだんと夏らしく晴れる日が増え、盛夏の時期を迎える見通しです。このタイミングで再び梅雨明けのような感覚をもつ方も多くなるかもしれません。

7月末になると、再び猛烈な暑さになる日が増えることも考えられるため、熱中症予防も必須です。
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