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台風4号は九州へ 台風から離れた太平洋側で大雨警戒 関東も今夜遅くから強雨

2022/07/05 05:07 ウェザーニュース

7月5日(火)3時現在、台風4号(アイレー)は長崎市の西約50kmの海上を北北東に進んでいます。

このあとは長崎県方面へ向かい、だんだんと温帯低気圧に性質を変えながら西日本を東に進む予想です。台風から離れている太平洋側の地域を中心に大雨に警戒が必要です。

▼台風4号 7月5日(火)3時現在
 中心位置   長崎市の西約50km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     北北東 20 km/h
 中心気圧   998 hPa
 最大風速   18 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 25 m/s
>>最新の台風4号情報

九州や四国で激しい雨 深夜には線状降水帯も形成

雨雲レーダー 5日(火)4時30分
台風4号は勢力が弱く極端に風が強まっているところないものの、台風の東側や太平洋高気圧の周囲をまわる湿った空気が流れ込むことで、太平洋側を中心に雨雲が発達しやすくなっています。深夜に高知県西部では線状降水帯が形成され、同じようなところで非常に激しい雨が降り続きました。

早朝も九州の東シナ海側や四国、紀伊半島南部などに発達した雨雲がかかり、4時30分までの1時間に熊本県宇城市の三角で65.5mmの非常に激しい雨を、徳島県那賀町の木頭で38.5mmの激しい雨を観測しました。
>>最新の雨雲レーダー

太平洋側は新たに200mm超の大雨に警戒

この状況は台風もしくは台風から変わる低気圧が通過するまで続き、太平洋側を中心に局地的に雨が強まる見込みです。明日6日(水)の昼頃にかけて多いところでは200mmを超える雨が予想されています。特に暖かく湿った空気の流れ込みやすい東海や紀伊半島南部、四国の太平洋側では雨量が多くなるおそれがあります。

また、高知県ではこの24時間ですでに400mm以上の雨が降るなど、大雨となっているところにさらに多くの雨が降る予想です。土砂災害の発生に厳重に警戒し、河川増水や氾濫、激しい雨による低い土地の浸水や道路冠水などに警戒が必要です。

関東は今夜遅くから雨のピークに

5日(火)夜の雨の予想
台風4号は6日(水)頃には温帯低気圧に変わるとみられます。温帯低気圧に変化する過程で、南からの暖かな空気と、北からの冷たい空気の温度差で周辺では大気の状態が非常に不安定になる見込みです。

東海から関東にかけて雨雲が発達しやすく、太平洋沿岸を中心に激しい雨の降るおそれがあります。関東では今夜遅くから激しい雨に注意が必要で、明日6日(水)朝の通勤・通学時間帯にも雨のピークが重なる可能性があります。こまめに最新の気象情報を確認し、今夜の帰宅・明日朝の通勤時間をずらすなどの対応を取れるように早めに準備をしておくようにしてください。
>>30時間先までの雨雲レーダーをアプリで見る
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台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風4号の名前「アイレー(Aere)」は米国が提案した名称で、「嵐」を意味するマーシャル諸島の言葉からとられています。
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