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猛暑で異変?「蚊が消えた」「ミミズの大量死骸」「あじさいが枯れた」を調査

2022/07/04 13:59 ウェザーニュース

記録的に短い梅雨となったエリアも多かった今年。梅雨明けが早すぎるだけでなく記録的な暑さとなった先週は、猛暑によって何か異変を感じている方も多かったようです。

何に異変を感じてる?

ウェザーニュースでは梅雨明けしたエリアのアプリ利用者にこの一週間ほどで感じられた異変についてアンケートを取ってみたところ、以下のような声が集まりました。

・あじさいが一気に枯れた(滋賀県)
・まだセミの鳴き声が聞こえてきません!(東京都)
・路上にミミズがたくさん干からびていた。(千葉県)
・蚊が少ないような気がします。(福岡県)
・日傘を差す人が増えた(神奈川県)
・ダンゴムシが幾つかひっくり返って干からびてました(東京都)
・皮膚疾患が悪化(岩手県)
・猛暑が関係あるかわかりませんが今年は竹がやたらに生えてきます。(福島県)
・毎年咲く、ダリアの花背丈が伸びる前に花が咲きだしてます。(千葉県)
・鳥が飛んでいません(岡山県)

2000件を超える意見をまとめて見ると、動植物に関して異変を感じている方が多いようでした。そこで、意見の多かった「蚊が少ない」「ミミズの死骸が多い」「あじさいが枯れている」の3点に注目して、追加の調査を行いました。

猛暑の群馬は7割以上が「蚊が消えた」

猛暑で蚊が消えたと思うかどうかを質問。その結果、1都2府21県で半数以上が「そう思う」と回答し、特に多かったのは、最高気温40℃を3度も観測した伊勢崎市のある群馬県で7割を超える人が蚊が消えたと感じていました。

蚊の活動が活発になるのは25〜30℃と言われます。しかし、30℃を超え暑くなると徐々に動きが鈍くなり、葉の陰に身を隠すようになるそうです。夜になってもなかなか気温が下がらなかっため、蚊も出てこれなかったと考えられます。

関東でミミズの大量の死骸を目撃

また、ミミズの死骸を見かけたか?と質問。その結果、関東や東海エリアで半数以上が目撃したと回答し、さらに関東では20%を超える人が「大量にみかけた」と回答しました。

雨も降らず、まさに梅雨明け10日で記録的な暑さとなった関東では、ミミズにとっては全く行き場のない暑さとなったようです。

関東や近畿、九州で半数以上が「枯れている」

梅雨の景色を彩るあじさいも、この暑さで一気に見頃を終えてしまった所も多いようです。

猛暑によってあじさいが枯れていないかどうかを質問。その結果、多くの都府県で「枯れている」との回答が半数以上になりました。コメントでも「枯れていると言うよりも焼けてる(千葉県)」「花🌼が日焼けで茶色になってきました!!(三重県)」「この猛暑で枯れかけているのが多いです(京都府)」など、猛暑の影響で枯れていると言うより「焼けている」と感じている声も多く届いています。

特に枯れているとの回答が7割を超えていたのが東京都や埼玉県、鹿児島県でした。
気象庁HPより「降水量10日間合計(2022年6月23日〜7月2日)」
気象庁ホームページより降水量のデータを見てみると、関東など太平洋側を中心にほぼ降水が無かったことがわかります。もともとあじさいは枯れ始める時期ではありますが、日が照る上に降水量が少なかったエリアであじさいは枯れていったと考えられます。

人だけでなく植物や動物たちにも過酷な状況を与える猛暑。今週は一段落となりそうですが、この夏はいつもの年より暑いことが予想されているので引き続き暑さに注意していきたいですね。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
鹿韋 鹿粦さん