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梅雨の雨が少なくダムの貯水率低下
夏は水不足の懸念

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2022/06/26 13:58 ウェザーニュース

今年は梅雨入りした後も梅雨前線が日本付近になかなか停滞せず、西日本を中心に雨の量が少なくなっています。

この先1週間程度は晴れて厳しい暑さが続くとみられ、気象庁1か月予報でも西日本、東日本の降水量は平年並みか少ない予想です。今後、まとまった雨が降らないと、夏の水不足が懸念されます。

西日本の6月の降水量は平年より少ない

関東甲信はほぼ平年並みの6月6日に梅雨入りしましたが、西日本や東海などは平年より遅い梅雨入りとなりました。梅雨入りした後も梅雨前線が日本付近に停滞しにくく、西日本を中心に雨の量が少なくなっています。

6月25日までの30日間の降水量の平年比は、西日本のほぼ全域で平年よりも少なく、四国や中国、近畿では平年の半分以下という地域もあります。

5月27日~6月25日の降水量と平年比
 和歌山(和歌山) 76.5mm(45%)
 松江(島根)   72.0mm(49%)
 多度津(香川)  52.5mm(36%)
 四国中央(愛媛) 57.5mm(36%)

早明浦ダムなど貯水率が低下

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26日(日)12時のダムの貯水率
四国の水がめとして知られる高知県・早明浦ダムの貯水率は26日(日)の12時時点で36.0%まで低下しています。平年のこの時期は85%ほどですので大幅に少なく、吉野川流域では6月5日から第二次取水制限が行われています。

この先しばらくは夏の高気圧が勢力を強め、四国など西日本でも晴れて暑い日が続く見込みです。7月上旬の後半からは高気圧が弱まり、湿った空気などの影響で雨が降るとみられます。それでも23日(木)発表の1か月予報では降水量が平年並みか平年より少ない予想です。暑い夏が予想されているだけに、水不足が懸念されます。

関東は北部の山沿いで平年より降水量が多く、矢木沢ダムの貯水率は98.6%、利根川水系の9ダムの合計では75%と平年を上回っています。西日本に比べると水不足の心配は少ないものの、日頃から水の無駄遣いは避けるようにしましょう。
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