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夕暮れの空に浮かぶレンズ雲 強風の影響で発生

2022/06/24 18:57 ウェザーニュース

今日24日(金)の関東ではレンズ雲が現れました。日没近くなっても消えずに、夕暮れの空に浮かぶ様子が見られています。

横浜では最大瞬間風速20m/s以上

日本海を進む低気圧と、南から勢力を広げる太平洋高気圧との間で気圧差が大きくなり、関東は南西の風が強く吹きました。最大瞬間風速は東京都心で17.3m/s、横浜市で21.2m/sを観測しています。

この強い風によって、上空には「レンズ雲」が現れました。「レンズ雲」は上空の風が強いときに現れ、見た目にはその場に留まって浮かんでいるように見えるのが特徴です。レンズ状の形をしていることから「レンズ雲」と呼ばれ、上空の風が強く、空気がある程度湿っている時に現れます。

上空の強い風が山にぶつかると、山を越えた風が波打つように流れます。上空の空気が湿っているとき、この風が波打つ波頭の所で雲が発生。見た目にはその場に留まっているように見えますが、実際には同じ場所で発生と消滅を繰り返しているのです。

明日25日(土)も関東は風の強い状況が続くものの、上空が今日よりも乾燥するため、レンズ雲は発生しにくくなる見込みです。
» 関東で出現した「レンズ雲」
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
カマボコにゃんさん