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自宅で楽しむアイスコーヒー 時間があるとき、ないとき、それぞれの淹れ方は?

2022/06/24 10:44 ウェザーニュース

各地で梅雨入りし、蒸し暑い日が続いています。おうち時間のお供として自宅でコーヒーを淹(い)れる人が増えているようですが、この時季は、ホットではなくアイスコーヒーが飲みたい、という人も多いのではないでしょうか。

そこで、比較的時間にゆとりがある場合と、テレワークなどで意外と忙しくコーヒーを淹れている時間が取れないケース、それぞれの状況に応じたアイスコーヒーのおいしい淹れ方などについて、神戸・三宮の自家焙煎コーヒー豆屋「コバルト」の四宮綾人(しのみや・あやと)さんにお話を伺いました。

(1)時間があるときは?

「時間にゆとりがある場合は、濃い目のホットコーヒーを淹れて、氷をいっぱいに入れたグラスで急冷する方式が向いています。ホットコーヒーを淹れるところからスタートするので、すぐに飲みたい時には不向きですが、より香ばしいアイスコーヒーが作れます。

ホットコーヒーはドリップで抽出する手順を紹介しますが、コーヒーメーカーでもかまいません」(四宮さん)

▼ホットコーヒーからの急冷
※でき上がり量=約250ml
※所要時間=約10分

【材料】
・コーヒー豆:25g
・氷:100g

【作り方】
(1)事前に氷を作る。クラッシュアイスなど小さい氷がオススメだが、家庭用の氷でも問題ない。
(2)25gのコーヒー豆を使って150mlの濃いホットコーヒーを抽出する。
(3)氷100gを入れたグラスに、2のホットコーヒーを一気に注ぎ、軽くかき混ぜれば、出来上がり。

「“演出効果”も感じられるので、家族や大切な相手とのやすらぎのひとときを楽しむのにも向いた方式です。でき上がり量に合わせて粉の量、氷の量は適宜変えてください。

コーヒーを冷やすと、苦味は感じにくく、酸味は感じやすくなる傾向があります。そのためオーソドックスなビターなアイスコーヒーを目指すには、コーヒー豆は苦味が強く酸味がほとんどないイタリアンローストやフレンチローストを使用するのがオススメです。

また、淹れた熱いコーヒーを冷ますのに長時間をかけてしまうと、おいしくなくなる傾向があります。注意してください」(四宮さん)

(2)時間がないときは?

「ホットコーヒーから淹れている時間がない場合や、アイスコーヒーをすぐ飲みたいときのために、前もってドリップで淹れて作り置きしておく方法もあります」(四宮さん)

▼ドリップで淹れて作り置きしておく
※でき上がり量=約450ml(3杯分)
※所要時間=約15分

【材料】
・コーヒー豆:40g
・冷水:100ml
・氷:100g

【作り方】
(1)あらかじめ冷蔵庫に冷水と氷を用意しておく。
(2)ペーパードリップでコーヒーを250ml抽出する。3杯分のコーヒー豆40gの場合、1~2杯用のドリッパー&紙ではお湯を入れにくくなるので、できれば1~4杯用を使う。
(3)でき上がったコーヒーを保存する容器に、冷水100mlと氷100gを入れて混ぜる。
(4)3に2を入れて混ぜる。
(5)冷蔵庫内で十分に冷えたら完成。

「豆はこちらも、イタリアンローストかフレンチローストのコーヒー豆をペーパードリップ用に挽いて使ってください。グラスにコーヒー150mlと氷50~100gを入れて飲むと、3杯分になります。

また、冷水100mlと氷100gは一例ですので、『作り方(4)』の終了時点で『氷が溶けきっていて冷蔵庫に入れられる温度になっている』を目指し、やってみた結果に応じて割合を調整してみてください。

例えば、『温かすぎた場合は、次にやる時は冷水80ml、氷120gに変えてみる』、『氷が溶け切らなかった場合は冷水120ml、氷80gに変えてみる』といった感じです」(四宮さん)

(番外編)作り置きでアイスラテも楽しもう

「番外編」として、おいしいアイスラテの素となるカフェラテベースの作り方も教えてもらいました。カフェラテベースは牛乳で割るだけでカフェラテが作れる濃厚コーヒー液のこと。手順は次の通りです。

▼カフェラテベースの作り置き

【材料】
・コーヒー豆:40g

【作り方】
(1)40gのコーヒー豆で250mlのコーヒーを淹れる。
(2)冷蔵庫に入れられる温度まで冷まして、冷蔵庫に移す。容器を氷水に浸したり、抽出液を氷が入った酒タンポ(ちろり)で混ぜたりすると速く冷ませる。
(3)冷蔵庫内で十分に冷えたらカフェラテベースの完成。

「冷たい牛乳や豆乳でカフェラテベースを3~4倍に薄めるだけで、おいしいアイスラテを楽しめます」(四宮さん)


時間があるときもないときも、アイスコーヒーの一杯は心と身体に安らぎを与えてくれます。コロナ禍と梅雨時季でストレスが溜まりがちの日々が続きますが、自宅で一息つくコーヒー​タイムに、今回紹介した淹れ方を試してみませんか。

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