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気象庁3か月予報 梅雨明け後は厳しい暑さ 8月は夏空続かない時期も

2022/06/21 15:01 ウェザーニュース

気象庁は21日(火)、7月から9月までの夏の期間の3か月予報を発表しました。

7月は梅雨前線の活動が不活発な時期が多く、梅雨明け後は厳しい暑さが予想されます。8月は湿った空気の影響を受けて関東以西では夏空の続かない時期がある見込みです。

梅雨明け後は猛暑 9月は残暑が長引く

7~9月の平均気温
ラニーニャ現象もしくはそれに近い状況が続くため、夏の太平洋高気圧は平年より北への張り出しを強める見込みです。また、中国大陸の背の高い高気圧である、チベット高気圧の勢力が平年に比べて北側で強まるため、上空を吹く強い西風ジェット気流は平年よりも北を流れる予想となっています。

日本付近には暖かな空気が流れ込みやすくなり、3か月の平均気温は西日本から北日本で平年よりも高い見込みです。

月別で見ると8月は西日本と東日本で平年並みが予想されます。湿った空気の影響で晴れの日が少なくなる時期があり、そのタイミングで暑さは少し落ち着くとみられます。9月は広い範囲で気温が高めとなり、残暑は長引く傾向です。

7月は西日本、東日本で雨の日が少ない

7~9月の降水量
7月は西日本、東日本で梅雨前線や湿った空気の影響を受けにくく、平年に比べて曇りや雨の日が少ない予想です。ただ、降水量は平年並みを予想していますので、一度の雨が多くなる可能性があり油断はできません。北日本は梅雨空の日が多いとみられます。

梅雨明け後はしばらく夏空が続くものの、8月に入ると太平洋高気圧の張り出しの弱まる時期があり、西日本や東海、関東には湿った空気が流れ込みやすくなる見込みです。ゲリラ雷雨などの局地的な激しい雨に注意が必要となります。

9月も同様に湿った空気が流れ込みやすく、秋雨前線が南下するタイミングには大雨となるおそれがあります。
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