数種類の傘をウエアやレインコートに合わせて使い分けている人や、予想される雨の量によって長傘と折りたたみ傘を使い分けている人も多いと思いますが、使用後のお手入れは大丈夫でしょうか。
どうすれば傘を長持ちさせることができるのか、レイングッズの企画・製造・卸販売を手掛ける株式会社ワールドパーティー(本社・大阪市住吉区)に伺いました。
どうすれば傘を長持ちさせることができるのか、レイングッズの企画・製造・卸販売を手掛ける株式会社ワールドパーティー(本社・大阪市住吉区)に伺いました。
使用後の保管方法、日々のケア方法
ポリエステルの生地に撥水(はっすい)加工が施された一般的な雨傘は、使用後どのように保管すればよいのでしょうか?
「水に濡れたまま保管すると、骨が錆(さ)びる原因になります。また、撥水加工の劣化が早まるので、絶対に避けてください。
使用後は水を十分に切り、直射日光が当たらない日陰で乾かすのが原則です。水を切るときは、下に向けて開閉を繰り返すといいでしょう。開いたままクルクル回すと、傘の中心にある中棒を傷めてしまいます。
天日干しは生地の劣化や変色につながり、骨にもダメージを与えるのでお勧めできません。必ず風通しの良い場所で、陰干ししてください」(ワールドパーティー)
「水に濡れたまま保管すると、骨が錆(さ)びる原因になります。また、撥水加工の劣化が早まるので、絶対に避けてください。
使用後は水を十分に切り、直射日光が当たらない日陰で乾かすのが原則です。水を切るときは、下に向けて開閉を繰り返すといいでしょう。開いたままクルクル回すと、傘の中心にある中棒を傷めてしまいます。
天日干しは生地の劣化や変色につながり、骨にもダメージを与えるのでお勧めできません。必ず風通しの良い場所で、陰干ししてください」(ワールドパーティー)
ドライヤーで撥水力を復活できる?
撥水効果が弱くなってきた場合は、どうすればいいのでしょうか?
「撥水効果が弱くなるのは、雨粒や空気中のほこり、傘を巻くときに付着する手指やハンドクリームの脂などが生地表面に付着するからです。
対策としては、傘を広げて表面をシャワーで水洗いし、陰干しします。十分に乾いたら、ドライヤーの温風で傘の生地全体を温めてください。その際、ドライヤーは傘の表面から10cm以上離すこと。また、1ヵ所に長く当てると生地が傷むおそれがあるのでご注意ください」(ワールドパーティー)
どうして温風を当てるといいのですか?
「真新しい傘の表面には、水を弾くフッ素樹脂の粒が縦に細かく並べられています。それが、使っているうちに生地の汚れや摩擦で並びが乱れ、撥水機能が低下するのです。
ドライヤーの温風を当てると、倒れたフッ素樹脂が元の並びを取り戻し、水を弾く効果が復活します。ただし、長く使い込まれた傘は、熱を与えても元のようにはなりません。
また、ビニール傘に熱を与えると変性・破損が生じるので、この方法はビニール傘には行わないでください」(ワールドパーティー)
「撥水効果が弱くなるのは、雨粒や空気中のほこり、傘を巻くときに付着する手指やハンドクリームの脂などが生地表面に付着するからです。
対策としては、傘を広げて表面をシャワーで水洗いし、陰干しします。十分に乾いたら、ドライヤーの温風で傘の生地全体を温めてください。その際、ドライヤーは傘の表面から10cm以上離すこと。また、1ヵ所に長く当てると生地が傷むおそれがあるのでご注意ください」(ワールドパーティー)
どうして温風を当てるといいのですか?
「真新しい傘の表面には、水を弾くフッ素樹脂の粒が縦に細かく並べられています。それが、使っているうちに生地の汚れや摩擦で並びが乱れ、撥水機能が低下するのです。
ドライヤーの温風を当てると、倒れたフッ素樹脂が元の並びを取り戻し、水を弾く効果が復活します。ただし、長く使い込まれた傘は、熱を与えても元のようにはなりません。
また、ビニール傘に熱を与えると変性・破損が生じるので、この方法はビニール傘には行わないでください」(ワールドパーティー)
汚れた雨傘のケア方法
泥水や汚水がかかって汚れた傘は、どのようにケアしたらいいですか?
「まず、傘を開いて表面をシャワーで水洗いします。次にぬるま湯に中性洗剤を入れ、それを染み込ませたスポンジで傘の生地を洗います。強く擦(こす)り過ぎると傘の撥水加工が傷むので、優しくなでるように洗ってください。
その後、洗剤をしっかりとシャワーで洗い流し、陰干しして乾かします。十分乾いたらドライヤーの温風で傘の生地全体を温めて完了です」(ワールドパーティー)
お気に入りの傘を持ち、手入れも行き届いていると、雨の日が楽しくなります。愛着のある傘はしっかりケアしましょう。
>>お天気ニュースをアプリで見る
「まず、傘を開いて表面をシャワーで水洗いします。次にぬるま湯に中性洗剤を入れ、それを染み込ませたスポンジで傘の生地を洗います。強く擦(こす)り過ぎると傘の撥水加工が傷むので、優しくなでるように洗ってください。
その後、洗剤をしっかりとシャワーで洗い流し、陰干しして乾かします。十分乾いたらドライヤーの温風で傘の生地全体を温めて完了です」(ワールドパーティー)
お気に入りの傘を持ち、手入れも行き届いていると、雨の日が楽しくなります。愛着のある傘はしっかりケアしましょう。
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参考資料など
取材協力/株式会社ワールドパーティー