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梅雨の不調は「湿邪」かも!? 改善するツボ4選

2022/06/15 11:40 ウェザーニュース

東北地方でも昨日梅雨入りが発表され、いよいよ全国的に雨の季節に突入しました。梅雨になると思うように仕事が捗(はかど)らない、何もやる気が起きないということはないでしょうか。

源保堂鍼灸院(東京都渋谷区)の瀬戸郁保先生に、梅雨を元気に過ごすためのツボを教えていただきます。

不調のもとは湿度?

「梅雨の“やる気のなさ”は、ジメっとした湿気が原因かもしれません。適度な湿度は皮膚や髪を潤すなど、身を守るのに役立ちますが、過剰な湿度はよくありません。東洋医学でいう“湿邪(しつじゃ)”の状態になり、水分やリンパ、血液などの“流れ”が悪くなってしまうのです。

血液やリンパは酸素や栄養分の運搬、老廃物の回収を行っているため、滞ればさまざまな部位に悪影響が出ます。むくみや頭痛、だるさといった体調の悪さのほか、気持ちが重くなるなど精神面にもあらわれます」(瀬戸先生)

心当たりがあるようなら、湿邪かどうかチェックしてみましょう。次の症状のうち、当てはまる項目が4つ以上あれば、湿邪の可能性が高いと言います。

【湿邪チェック】
 □むくみやすい
 □軟便、下痢をしやすい
 □雨の日に体調が悪くなる
 □身体が重ダルい
 □一日中眠気がある
 □吹き出物ができやすい
 □口の中がネバネバしている

やる気が出ないときは、湿邪を改善するツボを押す

湿邪が疑われるようなら、自分で改善する方法があります。

「梅雨のピークは暑さも加わって、痰湿(たんしつ)というさらにひどい状態に進んでしまうおそれがあります。“やる気のなさ”だけでなく、食欲不振、消化不良、下痢や便秘などさまざまな不調にもつながるので、まだ余裕があるうちに、ツボを使って対処していきましょう」(瀬戸先生)

足三里(あしさんり)

「膝のお皿を同じ側の人差し指と親指で囲み、中指をまっすぐ伸ばしたところにあるツボです。梅雨どきに弱りがちな胃の調子を整えてくれます。消化不良は余分な湿気につながるので、胃は大切です」(瀬戸先生)

支溝(しこう)

「手首から肘側に手を置いて、指4本のところの真ん中にあるツボです。東洋医学でいう三焦(さんしょう)、現代医学でいうリンパの流れを改善することで湿邪が取り除かれ、やる気も回復することができます」(瀬戸先生)

復溜(ふくりゅう)

「内くるぶしから、アキレス腱のキワに沿って、指3本分ほど上がったところにあるツボです。腎の働きをよくして、体内の水分代謝を改善します」(瀬戸先生)

上星(じょうせい)

「顔の中心、髪の生え際から2cmほど上がったところにあるツボです。頭に新鮮なエネルギーを巡らせます。前述の3つのツボで胃の働きや水分代謝をよくしたところで使いましょう」(瀬戸先生)

「ツボは、1回につき5秒ほどジワ〜っと押すことを3回繰り返します。だるいときなど、1日に1~3セットを目安に行うといいでしょう」(瀬戸先生)

体の不調を引き起こす湿気を取り除くためにも、「だるいな~」と感じたらツボを押して、スッキリした気分で梅雨を乗り切りましょう。
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