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富士山に笠雲かかる 湿った空気が残っており、にわか雨に注意

2022/06/12 09:57 ウェザーニュース

今日12日(日)の富士山周辺は天気が回復し、山頂付近には笠雲が現れました。この後も雨の可能性があることを示唆しています。

湿った空気と強い風で笠雲が発生

山梨県富士吉田市からは、いくつかの層に分かれたような笠雲が見られました。

笠雲は富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲です。山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。
 ・上空の風が強い
 ・湿った空気が存在する
という気象条件の時に発生しやすくなります。

強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。

午後にかけて急な雨に要注意

今日の笠雲は、天気が回復しても上空に湿った空気が残っていることを示しています。これから午後にかけて気圧の谷が通過する影響で大気の状態が不安定になり、湿った空気が雲へと変わって再び雨を降らせる見込みです。

晴れていても急に天気が変化し、雨の降り出す可能性がありますので、この後も空の変化から目が離せません。お出かけになる時は折りたたみの傘など雨具をご用意ください。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
流星さん