地域別で詳しく見ると、宮崎県、静岡県、鹿児島県は「よくいれる」割合が約5割に上るなど、お茶の生産量が高い地域では、急須の使用頻度も高いことが分かりました。
ところで、今年の新茶を楽しんだ方は、開封したお茶をそろそろ飲み切る頃ではないでしょうか。
「開封してからかなり日が経ったお茶がまだ残っている」のなら、茶葉の風味が変化していないか心配です。せっかくの新茶を無駄にしないためにも、風味が変わったかな?と感じたら、残った緑茶を“ほうじ茶”にすることをお勧めします。
お茶の教室も開いている大森園株式会社(北海道札幌市)の代表取締役・大森由美子さん(日本茶インストラクター・リーダー)に、手軽にできる緑茶の焙煎(ばいせん)方法を伺いました。
ところで、今年の新茶を楽しんだ方は、開封したお茶をそろそろ飲み切る頃ではないでしょうか。
「開封してからかなり日が経ったお茶がまだ残っている」のなら、茶葉の風味が変化していないか心配です。せっかくの新茶を無駄にしないためにも、風味が変わったかな?と感じたら、残った緑茶を“ほうじ茶”にすることをお勧めします。
お茶の教室も開いている大森園株式会社(北海道札幌市)の代表取締役・大森由美子さん(日本茶インストラクター・リーダー)に、手軽にできる緑茶の焙煎(ばいせん)方法を伺いました。
緑茶は変質しやすいので注意が必要
お茶は乾燥しているので長持ちしそうな印象がありますが、変質しやすいのですか?
「お茶はとてもデリケートなものです。未開封であれば常温で長期保存できますが、いったん開封したら取り扱いに注意しなければなりません。湿気、酸素、日光(紫外線)、高温が変質の要因となりますので、食器棚の中など冷暗所で保存する必要があります。
袋や缶から茶葉を出すごとに、しっかりと空気に触れないように封や蓋をしてください。最近の茶袋や茶缶はとても優秀で保存に適しています。もし別の容器に移し替える場合は、気密性、遮光性の高い袋や容器を選ぶと安心です。
また、冷蔵庫に入れて保管する際には、他の食品の匂いが茶葉に移りやすいので、袋を二重にするなどして保存してください」(大森さん)
開封した緑茶には、賞味期限があるのですか?
「お茶は乾物ですので、生もののように傷んだり腐ったりするものではありませんが、本来の風味を最も美味しく楽しめるのは、開封後数週間から1ヵ月くらいでしょうか。気をつけて保存しても、出し入れしているうちに風味が落ちることがあります。ご家庭であれば業務用のような大きな袋で購入せず、小まめに購入して飲み切っていくことをお勧めしています」(大森さん)
「お茶はとてもデリケートなものです。未開封であれば常温で長期保存できますが、いったん開封したら取り扱いに注意しなければなりません。湿気、酸素、日光(紫外線)、高温が変質の要因となりますので、食器棚の中など冷暗所で保存する必要があります。
袋や缶から茶葉を出すごとに、しっかりと空気に触れないように封や蓋をしてください。最近の茶袋や茶缶はとても優秀で保存に適しています。もし別の容器に移し替える場合は、気密性、遮光性の高い袋や容器を選ぶと安心です。
また、冷蔵庫に入れて保管する際には、他の食品の匂いが茶葉に移りやすいので、袋を二重にするなどして保存してください」(大森さん)
開封した緑茶には、賞味期限があるのですか?
「お茶は乾物ですので、生もののように傷んだり腐ったりするものではありませんが、本来の風味を最も美味しく楽しめるのは、開封後数週間から1ヵ月くらいでしょうか。気をつけて保存しても、出し入れしているうちに風味が落ちることがあります。ご家庭であれば業務用のような大きな袋で購入せず、小まめに購入して飲み切っていくことをお勧めしています」(大森さん)
古くなった緑茶をフライパンで蘇らせる方法
せっかくいいお茶を買ったのに余らせてしまった場合は、どうすればいいのでしょうか?
「フライパンで焙煎して“ほうじ茶”にする方法があります。簡単にできるので、次の7ステップを試してみてください」(大森さん)
【用意するもの】
緑茶の茶葉15g、菜箸、ふたのあるフライパン、濡れ布巾
(1)フライパンを温める
プライパンにふたをせず、強火で30秒ほど温めてください。
(2)一度冷やす
火を止め、濡れ布巾の上にプライパンを置いて2秒ほど冷やします。
(3)コンロに戻して茶葉を投入
再びコンロの上にフライパンを戻し、茶葉を投入します。このとき、茶葉がフライパンの面に広がるようにしてください。
(4)ふたをして2分30秒煎る
中から香りがしてくるので気になりますが、ふたは開けずに待ちましょう。
(5)ふたを取り、強火で1分煎る
菜箸で焦げないように混ぜながら、1分ほど強火で加熱してください。
(6)煙が立ったら火を止める
フライパンから煙が立ち始めたら火を止め、余熱でさらに1分ほど煎ります。
(7)煙がおさまったら出来上がり
煙がおさまったら、フライパンから茶葉を取り出します。茶葉がグリーン部分と茶色部分のまばらであっても、問題はありません
「フライパンで焙煎して“ほうじ茶”にする方法があります。簡単にできるので、次の7ステップを試してみてください」(大森さん)
【用意するもの】
緑茶の茶葉15g、菜箸、ふたのあるフライパン、濡れ布巾
(1)フライパンを温める
プライパンにふたをせず、強火で30秒ほど温めてください。
(2)一度冷やす
火を止め、濡れ布巾の上にプライパンを置いて2秒ほど冷やします。
(3)コンロに戻して茶葉を投入
再びコンロの上にフライパンを戻し、茶葉を投入します。このとき、茶葉がフライパンの面に広がるようにしてください。
(4)ふたをして2分30秒煎る
中から香りがしてくるので気になりますが、ふたは開けずに待ちましょう。
(5)ふたを取り、強火で1分煎る
菜箸で焦げないように混ぜながら、1分ほど強火で加熱してください。
(6)煙が立ったら火を止める
フライパンから煙が立ち始めたら火を止め、余熱でさらに1分ほど煎ります。
(7)煙がおさまったら出来上がり
煙がおさまったら、フライパンから茶葉を取り出します。茶葉がグリーン部分と茶色部分のまばらであっても、問題はありません
出来上がったのはどんなお茶?
緑茶を煎ってほうじ茶にすると、見た目や味にどんな変化が出るのでしょうか?
「茶葉の色が濃くなり、膨らんで香ばしくなります。ほうじ茶は香りを楽しむお茶なので、淹れるときは沸騰した熱いお湯を使ってください。
淹れると、緑茶のときとはまったく異なる上品な焦げ茶色のお茶が入り、香ばしい香りが鼻を抜けてあたりに漂います。味は、緑茶の青味が消えて、すっきりした素敵な飲み心地です」(大森さん)
お茶のプロが絶賛する「緑茶→ほうじ茶」への生まれ変わり。フライパンだけで簡単にできるそうなので、ぜひ試してみませんか。
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「茶葉の色が濃くなり、膨らんで香ばしくなります。ほうじ茶は香りを楽しむお茶なので、淹れるときは沸騰した熱いお湯を使ってください。
淹れると、緑茶のときとはまったく異なる上品な焦げ茶色のお茶が入り、香ばしい香りが鼻を抜けてあたりに漂います。味は、緑茶の青味が消えて、すっきりした素敵な飲み心地です」(大森さん)
お茶のプロが絶賛する「緑茶→ほうじ茶」への生まれ変わり。フライパンだけで簡単にできるそうなので、ぜひ試してみませんか。
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