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つむじ風 初夏の運動会など注意 晴れた日に急に発生

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2022/05/25 12:30 ウェザーニュース

5月後半から6月はじめにかけては穏やかに晴れることが多く、各地で運動会や体育祭などがよく行われています。

その最中に、急に渦巻きが発生して砂埃を巻き上げ、テントなどが吹き飛ばされるといった光景をニュースなどで見たことはありませんか。

その原因は"つむじ風"。塵旋風(じんせんぷう)とも呼ばれ、春~初夏にかけてが発生しやすい時期です。

晴れてても急に発生 動きも複雑

つむじ風の被害が報じられるのは、「穏やかに晴れているとき」がほとんどです。

同じく渦を巻きながら激しい風で被害を発生させる竜巻と似ていますが、竜巻は辺りが真っ暗になるほどの雲に覆われて雨や雷を伴うことが多く、危険な雰囲気が発生前から伝わってきます。

一方で、つむじ風は顕著な前触れがなく急に発生して、数十秒~長くても数分で消えてしまうのです。一定の方向に進むというよりは動きが複雑で、急に進行方向を変えることもあります。

つむじ風が発生しやすい条件とは

つむじ風は強い日差しにより地面が暖められると上昇気流が発生し、周囲の風向きの影響でそこに渦を巻く力が加わると作られます。発生する前触れはなくても、発生しやすい条件はいくつか知られています。

 ・よく晴れて、風が弱い時
 ・昼間(朝や夜はほとんど発生しない)
 ・空気が乾燥している
 ・運動場や公園などの広い場所
 ・近くに校舎やビルなど風向きを変える建物がある

春の運動会シーズンはこの条件に当てはまりやすく、観覧者がカメラやビデオで撮影していることが多いので、目撃情報としての報告も多くなりやいのです。

グラウンドなどに水撒きをして、できるだけ地面を湿らせておくと、発生をやや軽減できるかもしれません。もし大規模なつむじ風が発生してしまったら、テントなど飛ばされやすいものからは離れて、可能なら校舎など頑丈な建物へ避難するようにしてください。

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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)北海道北見市より

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