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七十二候「竹笋生」 竹は"草"と"木"、どっち?

2022/05/16 05:32 ウェザーニュース

2022年は、今日5月16日(月)から七十二候「竹笋生(たけのこしょうず)」です。この頃は、たけのこが生えてくる時期と言われています。

たけのこは春に旬を迎え、私たちの食卓を賑わせますが、収穫されなかったものはあっという間に背丈が伸びて、青々とした竹に成長していきます。今回は、そんな竹の正体について深堀してみました。

季節のズレ?それとも…?

たけのこ(京都府より)
冒頭で「この頃からたけのこが生えてくる」とお伝えしましたが、たけのこの時期について疑問に感じた方もいるかもしれません。

一般的に食べられているのは、柔らかくてエグみの少ない"孟宗竹(もうそうちく)"という種類です。地域によっても異なりますが、だいたい3月〜4月頃に多く出回ります。

また、灰汁(あく)が少ないと言われる"淡竹(はちく)"は5月中旬からが旬で、別名を苦竹という"真竹(まだけ)"は5月下旬からが旬です。

生え始めるのは旬の少し前ということで、七十二候で言われているのは"真竹"だったのではないかという説があります。

竹って何者?

竹林(東京都より)
小さい子どもに「ねえねえ、竹って木なの?草なの?」と聞かれたら、皆さんはなんと答えるでしょうか。

少し面食らってしまうような質問ですが、実は専門家の間でも意見がわかれる非常に複雑な問題とのことです。

そもそも竹はイネ科の植物です。しかし、お米がなる稲とは似ても似つきません。背丈も草にしてはずいぶん高いですよね。

草の要素は感じられないので、木なのでしょうか。ですが、竹を割ってみても中は空洞で年輪なんてありません。

竹は姿が似ている笹とともに"竹笹類"という特別なくくりとされることもあります。木でも草でもなく、「竹は竹である」ということのようです。

竹と笹の違い

左:笹(東京都より)  右:竹(茨城県より)
先ほど笹の話題が出ましたが、そういえば竹と笹はよく似ています。はっきり見分けるポイントなどはあるのでしょうか。

【竹と笹の違い】
☆葉脈

竹の葉脈は格子状、笹の葉脈は平行になっています。

☆枝の数
竹は(節目から出ている)枝の数が2本のものが多く、笹は枝の数が3本以上となっています。

☆皮の有無
掘ったばかりのたけのこは、茶色い皮がついています。しかし、その皮は成長とともに剥がれてツルツルになります。
一方、笹も子どもの時は皮がついています。ただ、竹とは違って成長後も剥がれることはなく、節の部分についたままとなっています。

竹も花が咲く?

竹の花(東京都より)
「竹って何者?」のところでも紹介したとおり、竹はイネ科。そのため、稲と同じような花を咲かせます。

ただ、孟宗竹は67年に一度、真竹は120年に一度しか花が咲かないと言われています。ただし、例が少なすぎるため花の周期を断定するのは難しいとのことです。

一生に一度、見られるか見られないかの非常にレアな花になります。


カゴを編んだり、ホウキとして活用したり、はたまた竹トンボなどおもちゃとしても楽しめたり、私たちにとっては昔から身近な存在だった竹。しかし、調べてみると意外に知らないことが多いものです。

次に竹を見かけた時は、少し立ち止まって観察してみてください。新たな発見があるかもしれません。

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【写真】ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
ぽんぽんやまさん あっちゃんさん mirukuのママさん ‐Kurenai☆紅‐さん クミホさん

参考資料など

【参考・参照元】
一般社団法人 日本植物生理学会「竹と笹の違いについて」https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=2220
旬の食材百科「タケノコ(筍/たけのこ):出回る旬の時期や種類と産地」https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/takenoko.htm
農林水産省「特集1 竹のおはなし(2)」https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1301/spe1_02.html