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東北で環水平アーク見られる 晴れと曇りの境目に出現

2022/05/09 11:59 ウェザーニュース

今日9日(月)の昼前、東北の一部で環水平アークが見られました。ちょうど晴れている地域と曇っている地域の境目の辺りに現れています。

虹色のハロやアークが出現

山形県山形市では太陽の周辺に虹色の光のリングが現れました。また、その下の方には横に長く伸びる虹色の帯が見えています。光のリングはハロ、虹色の帯は環水平アークです。

環水平アークは、太陽の中心から下方46度前後の空の低い所に出現します。水平に長く伸びる虹の帯となることから、環水平アークと呼ばれ、太陽高度が68度前後の時に最もはっきり現れます。太陽高度が高い、4月上旬から9月上旬にかけての昼前後が見えやすい時間帯です。
» 周辺から届いた環水平アーク〔写真〕

東北南部は晴れと曇りの境界

気象衛星可視画像
今日は関東など東日本や福島県にかけては東西に伸びる厚い雲に覆われています。一方で、青森県や秋田県など東北北部は高気圧に覆われ、雲の少ないエリアです。

ハロやアークが見られた山形県周辺はちょうど晴れと曇りの境目に位置して、上空の高い所にある薄雲だけが広がっている状況になっています。この高い雲を構成している氷の粒が様々な光学現象を創り出しました。

午後にかけても雲はあまり北へは広がらず、晴れと曇りの境界線は大きく変化しない見込みです。
» ピンポイント天気予報

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
べべさん

参考資料など

気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構