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まるで指輪のよう 富山で幻日環が現れる

2022/04/30 13:55 ウェザーニュース

今日30日(土)の午後、富山県で太陽の中心を通る光のリングが見られました。指輪のように見えるこの現象は「幻日環」です。

太陽の中心を通る光の環

「幻日環」は天頂を中心として太陽を通る光の環です。高層の雲(氷の粒で構成)の氷の結晶が太陽の光を主に反射することで現れるため、分光はされずに白く見えます。

富山県氷見市で見られた幻日環は、太陽の中心を通って空の高い所に円を描き、まるで指輪のようです。太陽から方位角120度の部分が明るくなる、120度幻日も確認する事ができます。
» 富山で見られた幻日環

幻日環とは?

幻日環とは?
幻日環は太陽の高度によって見かけの環の大きさが変化し、高度が高いほど小さく見えます。太陽高度が68度に達すると、幻日環の見かけの大きさはハロとほぼ同じになり、同時に出現した場合は2つの光のリングが交差するように見えます。

今回はハロがはっきりと現れていないため、二重のリングとはなりませんでした。

幻日環そのものは条件が揃えばしばしば見られるものの、空の高い所にリングを描く場合は時間が限定される分だけ確率は減少します。北陸は夕方にかけて薄雲のかかりやすい状況が続きますので、空の変化に注目してみてください。

※太陽を肉眼で見ると失明などのおそれがあり危険です。直接太陽光を目に入れないよう注意してください。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
爽さん