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GW期間の山の天気は周期変化 天気の急変にも注意

2022/04/29 10:33 ウェザーニュース

明日からゴールデンウィーク(GW)が始まります。ウェザーニュースはこの先1週間先の山の天気予報を発表しました。

天気は周期的な変化をするため、好天は長く続きません。しっかりと十分な情報収集と計画をして安全に登山を行いましょう。

GWスタートは西日本~東日本で広く雨

29日(金) 9時の予想天気図
<29日(金) 広範囲で登山に向かず>
西日本や東日本の広範囲で雨が降ります。太平洋側を中心に、一時的に雨の強まるおそれがあるので注意が必要です。

東北の山沿いなど標高が高いところでは雪となり、夜間などは凍結するおそれがあります。

一方で、北海道は晴れて過ごしやすいため、大きな天気の崩れはなく登山日和でしょう。

2日~5日は、西日本~東日本で晴れが続く日も

週間天気図 30日(土)~5月5日(木)
<30日(土) 雨上がりも転倒に注意>
東日本から西日本の山では朝早い時間帯に、低い雲や霧の発生する可能性があるため、視界不良にも注意が必要です。次第に解消していく見込みですが、昼間も湿った空気の影響で太平洋側ほど雲が広がりやすい見込みです。

29日(金)の雨でぬかるんだ登山道のところも多くなります。滑りやすい場所では転倒に気をつけてください。

北海道は引き続き日差しが届き、東北や北陸なども日差しの届く時間が長くなる見込みです。

<1日(日) 再び広く雨>
北日本では天気が崩れ、雨や風が強まるおそれがあります。また、近畿や中四国など西から広く雨が降り出し一時的に強まるところがある予想です。

雨が降り始める前から上空では南寄りの風が強まる予想で、稜線上での急な突風にも注意してください。風が強まると体感温度は大きく下がり、雨で濡れると低体温症の危険もあります。

関東周辺などは朝に雨が降っていなくても油断せず、雨の降り始める時間が早くなることも想定したうえで、無理のない時間で行動してください。

<2日(月) 東日本の山は天気急変に注意>
西から高気圧に覆われるため、朝に雲や霧の広がっているエリアも段々と天気は回復に向かいます。前線通過後は空気が入れ替わり、北~西の風が強まるところもありそうです。

昼間は西日本から東日本にかけて広く日差しが届きますが、大気の状態が不安定なため、東日本では急な雨や雷のおそれがあります。

北海道は引き続き、寒冷渦や気圧の谷の影響を受けるため、雨の降りやすい天気となり、登山には適さないでしょう。

<3日(火) 広く登山日和>
高気圧に覆われ、広範囲で日差しが届きます。山での紫外線は平地よりも強く感じられるため、帽子や日焼け止めなどUVケアを忘れずに行いましょう。縦走を計画されている方もこの頃がおすすめです。

<4日(水) 太平洋側で雲広がる>
高気圧が東海上に離れた後は、湿った空気が入るため、太平洋側の山では雲が広がりやすくなり、一部で雨の可能性があります。

日本海側ほど日差しの届く時間帯が長くなり、登山に問題ないでしょう。一方で、北海道は引き続きトラフの影響を受けるため雨の降りやすい見込みです。

<5日(木) 南海上の前線の動向次第>
本州の南海上に引き続き前線が停滞します。太平洋側を中心に雲が広がり、急な雨の可能性があります。北海道は日差しが戻る見込みです。

この先も周期的な天気の変化となるため、安定した青空が続く日は見込めません。山などのレジャーを計画されている方は常に最新情報を確認するようにしてください。
» 10日先までの天気・気温

変わりやすい山の天気

山での天気急変のサイン
これから夏に向けて暖かくなると、山の天気は変わりやすく、晴れている日も安心できません。登山中に次のような変化を感じたら、速やかに下山や待避の用意をしてください。

・急に涼しい風が吹き始める
・雷鳴が聞こえ始める
・モクモクとした黒い雲が近づいてくる
・沢の水かさが急に増えたり濁ってくる

落雷や急な増水で命の危険と直面することもあるため、これらを頭に入れておくことは必須です。

登山に行く際に

<情報の確認>
山へ行く前日までだけでなく、当日の朝にも必ず最新の天気予報を確認するようにしてください。その際、「大気の状態が不安定」、「山沿いを中心に天気急変に注意」などが聞かれたら、中止・延期をする判断も必要です。

<出発時間>
雷は午後に多くなるため、なるべく朝早くに出発し、山頂へは昼前までに到着できるように計画して出発するのが基本です。

<雷への対処>
避難する場所が少ない山では、両足を揃えて膝を折り、上半身は前かがみで耳を塞ぐという姿勢で雷雨の通過を待つのが正しい対処法となります。木の根元で雨宿りをするのは危険です。

<雨・寒さ対策>
急な雨に見舞われ、衣服が濡れてしまうと、体感温度が一気に下がり低体温症になる危険性があります。レインコートなどの雨具やエマージェンシーシートを持参し、濡れても乾きやすい服を着ていくようにしてください。

登山を楽しむためには、山の気象リスクを把握することも大切ですが、自分の体力・技術などに見合った山を選び、しっかりと登山計画を立てることもお忘れなく。

全国1300か所の詳細な山の天気

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(大雨、強風/暴風、雷等)
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