「チューリップ」の開花で気温がわかる!?
穀雨のころは、全国各地の公園などでチューリップの花を見ることができます。
チューリップは小アジア(アナトリア)が原産といわれ、16世紀にトルコからヨーロッパにもたらされました。その後、とりわけオランダで改良されて、人々の目を楽しませるようになりました。
散歩などでチューリップを見かけた際は、気温をある程度知ることもできます。
個体などによる違いはありますが、チューリップは概ね10℃以下では花を閉じたままで、15℃ぐらいで開き始め、20℃以上で大きく開きます。
散歩中にチューリップの花の開き具合を見て、「今は16℃ぐらいかな」とか「22℃だと思う」などと、気温を予想してみるのも楽しいものです。
チューリップは小アジア(アナトリア)が原産といわれ、16世紀にトルコからヨーロッパにもたらされました。その後、とりわけオランダで改良されて、人々の目を楽しませるようになりました。
散歩などでチューリップを見かけた際は、気温をある程度知ることもできます。
個体などによる違いはありますが、チューリップは概ね10℃以下では花を閉じたままで、15℃ぐらいで開き始め、20℃以上で大きく開きます。
散歩中にチューリップの花の開き具合を見て、「今は16℃ぐらいかな」とか「22℃だと思う」などと、気温を予想してみるのも楽しいものです。
男と女を引き寄せる「朧月(おぼろづき)」?
朧月の「朧」とは「ぼんやりかすんでいるさま。ほのかなさま」のことです。
つまり「朧月」は「ぼんやりとかすんで見える春の夜の月」のことで、春の季語にもなっています。また、音読みで「ろうげつ」と読んでも同じ意味です。
この時季、空を見上げてみると、うっすらと靄(もや)がかかったような天気の日が多く、夜の空に浮かぶ月はぼんやりかすんで、時に幻想的です。
そのため、次のような俳句も詠まれるのでしょうか。
〜くちづけの動かぬ男女おぼろ月〜
これは、俳人で小説家の高浜虚子の次男で、作曲家、俳人などであった池内友次郎(いけのうちともじろう)の一句です。
この男女は朧月に誘われたのでしょうか……。
つまり「朧月」は「ぼんやりとかすんで見える春の夜の月」のことで、春の季語にもなっています。また、音読みで「ろうげつ」と読んでも同じ意味です。
この時季、空を見上げてみると、うっすらと靄(もや)がかかったような天気の日が多く、夜の空に浮かぶ月はぼんやりかすんで、時に幻想的です。
そのため、次のような俳句も詠まれるのでしょうか。
〜くちづけの動かぬ男女おぼろ月〜
これは、俳人で小説家の高浜虚子の次男で、作曲家、俳人などであった池内友次郎(いけのうちともじろう)の一句です。
この男女は朧月に誘われたのでしょうか……。
「二季草(ふたきぐさ)」の異名を持つ藤の花
藤の花も咲き始めます。
淡い紫色の花房を垂らす優美な姿は、古くから日本人に愛されてきました。
俳句では春の季語になっていますが、和歌では、春夏両方の題材として詠まれてきた花です。
春から夏へとふたつの季節にまたがって咲くので、「二季草(ふたきぐさ)」という異名もつけられました。
藤は、日本固有種、つまり、日本だけに分布する種ですから、日本を代表する花のひとつといえるでしょう。
そして、晩春を彩り、季節の移り変わりを教えてくれる花ともいえます。
淡い紫色の花房を垂らす優美な姿は、古くから日本人に愛されてきました。
俳句では春の季語になっていますが、和歌では、春夏両方の題材として詠まれてきた花です。
春から夏へとふたつの季節にまたがって咲くので、「二季草(ふたきぐさ)」という異名もつけられました。
藤は、日本固有種、つまり、日本だけに分布する種ですから、日本を代表する花のひとつといえるでしょう。
そして、晩春を彩り、季節の移り変わりを教えてくれる花ともいえます。
夏が近づく「八十八夜」
♪夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘(ちゃつみ)じゃないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠♪
これは唱歌『茶摘』の一番です。思わず口ずさんでしまう人もいるでしょう。
この「八十八夜」とは、いつのことでしょうか。
八十八夜は、立春から数えて(立春を1日目として)88日目のことです。
今年の立春は2月4日でした。そこから88日目ですから、今年の八十八夜は5月2日です。
唱歌『茶摘』の歌詞のとおり、夏が近づいていることを実感できる時季ですね。
晩春の穀雨には、チューリップのほかにも、いろいろな花が咲き誇ります。地域などによりますが、フジ、ツツジ、ボタン、ヤマブキ、シバザクラの花なども楽しめます。
春雨の降らない、新暦の五月晴れの日には、花々を愛(め)でに公園などに出かけるのもよいでしょうね。
>>お天気ニュースをアプリで見る
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘(ちゃつみ)じゃないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠♪
これは唱歌『茶摘』の一番です。思わず口ずさんでしまう人もいるでしょう。
この「八十八夜」とは、いつのことでしょうか。
八十八夜は、立春から数えて(立春を1日目として)88日目のことです。
今年の立春は2月4日でした。そこから88日目ですから、今年の八十八夜は5月2日です。
唱歌『茶摘』の歌詞のとおり、夏が近づいていることを実感できる時季ですね。
晩春の穀雨には、チューリップのほかにも、いろいろな花が咲き誇ります。地域などによりますが、フジ、ツツジ、ボタン、ヤマブキ、シバザクラの花なども楽しめます。
春雨の降らない、新暦の五月晴れの日には、花々を愛(め)でに公園などに出かけるのもよいでしょうね。
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参考資料など
監修/山下景子:作家。『二十四節気と七十二候の季節手帖』(成美堂出版)や『日本美人の七十二候』(PHP研究所)など、和暦などから日本語や言葉の美しさをテーマとした著書が多数ある。