【現在】関東〜九州はヒノキ花粉、東北はスギ花粉のピーク
4月12日時点で、東北から九州の広い範囲で花粉が飛散中です。東北では、現在スギ花粉が飛散のピークになっています。西日本や東海・関東ではスギ花粉の飛散はピークを過ぎて、現在はヒノキ花粉を中心に飛散しています。九州ではヒノキ花粉のピークも越えつつある状況です。北海道のシラカバ花粉はまだ飛散が始まっていません。
なお、北陸や東北南部では一部でヒノキ花粉が飛散していますが、ヒノキ花粉は元々少ない傾向にあります。
なお、北陸や東北南部では一部でヒノキ花粉が飛散していますが、ヒノキ花粉は元々少ない傾向にあります。
【今後の予想】西日本は来週にも、東日本や東北も4月下旬には花粉ピーク越え
今後、西日本における花粉の飛散量は徐々に減少し、あと一週間から10日程度で飛散のピークを越えるとみています。東日本や東北でも、4月下旬にはほとんどの地域で飛散のピークを越える予想です。
これから花粉シーズンを迎える北海道では、高温傾向の影響で4月中旬には道南や道央からシラカバ花粉が飛び始める予想です。飛散ピークは道南や道央で4月下旬から5月上旬、道北や道東では5月上旬から中旬で、ちょうどゴールデンウィークと飛散のピークが重なる可能性があります。5月下旬になると段々と飛散量は少なくなる見込みです。
» 【地域別】花粉飛散のピークを詳しく
これから花粉シーズンを迎える北海道では、高温傾向の影響で4月中旬には道南や道央からシラカバ花粉が飛び始める予想です。飛散ピークは道南や道央で4月下旬から5月上旬、道北や道東では5月上旬から中旬で、ちょうどゴールデンウィークと飛散のピークが重なる可能性があります。5月下旬になると段々と飛散量は少なくなる見込みです。
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【今シーズンの特徴】
・2月の低温で飛散開始に遅れ
今シーズンの花粉飛散の特徴は、2月の寒さの影響で飛散開始が遅くなったこと、その反動で2月下旬から3月上旬の昇温によって花粉の飛散が一気に進んだことです。
今シーズンは平年に比べると飛散開始、本格飛散開始ともに5日から10日ほど遅く、飛散開始が早かった2021年と比べると10日から20日ほど遅くなった地域が多くなりました。
近年は2月に入ると日毎の気温が大きく変動し、気温が高くなった日にスギ花粉の飛散が始まるケースが多くありました。ただ、今年の2月は強い冬型の気圧配置により寒気が居座ったことや、本州南岸を通過する低気圧の影響を受けて低温が続いたことで飛散開始が遅れたと考えられます。
2月下旬以降、低気圧が日本海やさらに北を通過するようになり、本州付近には暖気が流れ込みやすくなりました。そのため、気温が上がり花粉の飛散エリアが一気に拡大しました。
今シーズンは平年に比べると飛散開始、本格飛散開始ともに5日から10日ほど遅く、飛散開始が早かった2021年と比べると10日から20日ほど遅くなった地域が多くなりました。
近年は2月に入ると日毎の気温が大きく変動し、気温が高くなった日にスギ花粉の飛散が始まるケースが多くありました。ただ、今年の2月は強い冬型の気圧配置により寒気が居座ったことや、本州南岸を通過する低気圧の影響を受けて低温が続いたことで飛散開始が遅れたと考えられます。
2月下旬以降、低気圧が日本海やさらに北を通過するようになり、本州付近には暖気が流れ込みやすくなりました。そのため、気温が上がり花粉の飛散エリアが一気に拡大しました。
・花粉症の発症時期は例年通り
飛散開始の遅れによる花粉症の発症時期の変化を調べるため、スマホアプリ「ウェザーニュース」で調査を実施したところ、「例年通り」と回答した方が最も多く58%、次いで「早かった」が23%、「遅かった」が19%となりました。
花粉の飛散量が飛散開始の基準に達した時期は遅かったものの、その前から微量に飛んでいた花粉によって例年通りの時期に発症した方が多かったようです。ただ、飛散が早かった2021年と比べると、2022年は「早かった」が大幅に減少し、「例年通り」と「遅かった」と答えた方が増加しました。飛散開始が遅れたことで、発症が遅れた方もいたようです。
花粉の飛散量が飛散開始の基準に達した時期は遅かったものの、その前から微量に飛んでいた花粉によって例年通りの時期に発症した方が多かったようです。ただ、飛散が早かった2021年と比べると、2022年は「早かった」が大幅に減少し、「例年通り」と「遅かった」と答えた方が増加しました。飛散開始が遅れたことで、発症が遅れた方もいたようです。
・3月末までの飛散量は2021年の6割程度
ウェザーニューズ独自の花粉観測機「ポールンロボ」による観測では、3月末までの全国の花粉飛散量は、昨年の6割程度となっています。東北北部や北陸で前年の飛散量を上回っている一方で、西日本では昨年の2割程度となっている地域もあります。ただ、西日本ではピークを越える来週までの間にヒノキ花粉が多く飛ぶ可能性があり、引き続き花粉の大量飛散に注意が必要です。
花粉の飛散量は主に前年の夏の日照時間や気温、年ごとの飛散量の増減傾向に左右されます。2021年の夏は北日本では日照時間、気温が共に平年を大きく上回り、雄花の生長に適した天候だったと見ています。一方、西日本では日照時間、気温が共に概ね平年並か平年を下回り、雄花の生育にはやや不向きな天候であったと考えられます。また、北日本の一部を除いて2021年春の花粉の飛散量は多くなったため、その反動で今年の飛散量は減少傾向となりました。
花粉の飛散量は主に前年の夏の日照時間や気温、年ごとの飛散量の増減傾向に左右されます。2021年の夏は北日本では日照時間、気温が共に平年を大きく上回り、雄花の生長に適した天候だったと見ています。一方、西日本では日照時間、気温が共に概ね平年並か平年を下回り、雄花の生育にはやや不向きな天候であったと考えられます。また、北日本の一部を除いて2021年春の花粉の飛散量は多くなったため、その反動で今年の飛散量は減少傾向となりました。
・西日本の花粉症の症状は「つらい」が少なめ
花粉症の症状のつらさはどうだったのか、アプリユーザーから寄せられた症状報告を集計しました。
集計の結果、西日本では昨年よりも症状がつらい方は少ない傾向、その他の地域は昨年よりも症状がつらい方がやや多い傾向になりました。西日本では昨年より飛散量が少なかったことで花粉症の症状もつらいの割合が減少、北陸・長野では、飛散量が増加したことで花粉症の症状もつらい傾向となったと考えられます。一方、東北南部や関東・山梨、東海では飛散量は昨年よりも少なかったものの、症状は昨年並〜ややつらい傾向となりました。
九州から東北地方の花粉シーズンの終了が見えてきました。花粉症のみなさんは、もう少しの辛抱です。
» 都道府県別の飛散量や症状の割合を見る
» 一週間先までの花粉飛散予想はこちら
集計の結果、西日本では昨年よりも症状がつらい方は少ない傾向、その他の地域は昨年よりも症状がつらい方がやや多い傾向になりました。西日本では昨年より飛散量が少なかったことで花粉症の症状もつらいの割合が減少、北陸・長野では、飛散量が増加したことで花粉症の症状もつらい傾向となったと考えられます。一方、東北南部や関東・山梨、東海では飛散量は昨年よりも少なかったものの、症状は昨年並〜ややつらい傾向となりました。
九州から東北地方の花粉シーズンの終了が見えてきました。花粉症のみなさんは、もう少しの辛抱です。
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