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パセリが激安? 長持ちさせる裏ワザ

2022/04/09 11:27 ウェザーニュース

料理のつけ合わせやトッピングに活躍するパセリ。1年中出回っていますが、本来の旬は3~5月、今まさに旬真っ盛りで、青々とたくましく育ったものがお買い得価格で販売されています。

パセリは料理の彩りに使う場合が多く、少しずつ使う場合がほとんどです。1束買っても消費するのはほんの少し、最後は冷蔵庫でしなびて使い物にならなくなって捨てた、という経験がある方も多いと思います。

しかし、パセリはうまく保存すると長く楽しめる野菜だそうです。詳しい話を、船橋市の青果店、大吉青果の大久保沙英子さんに伺いました。

パセリは今がお買い得

この時季、パセリは大束で売られていることが多いです。

「包装されていると量が分かりにくいのですが、ポリ袋を取るとふくらむので、大量の葉に驚くお客さんも少なくありません。一度には使いきれないというお客さんには、上手な保存法をお教えしています」(大久保さん)
【冷蔵保存】
「生で2週間ぐらいもつ方法です。グラスに水を入れ、パセリの束をさして上からポリ袋をかぶせて輪ゴムで密封します。水分が飛ぶと、しおれてしまうので密封が重要です。この状態で野菜室で保存します。葉を一度水に通して濡らしてから水を切り、グラスにさすとよいでしょう」(大久保さん)

【冷凍保存】
「こちらは1ヵ月ぐらいもつ方法です。水洗いしてから茎を持ちながら振って水を切ります。葉と茎を分け、葉をキッチンペーパーの上にのせて、その上からさらにキッチンペーパーをのせて包み、手で押して水を切ります。

その後、ジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いて密封し、冷凍庫で保存します。使う際には解凍せずに、そのまま袋をもむと粉々になり便利です」(大久保さん)

【ドライ保存】
「市販のドライパセリと同じものが作れる方法で、1ヵ月ぐらい日持ちします。水洗いしてから水をよく切って葉だけにしたパセリを、キッチンペーパーを敷いたお皿に重ならないようにのせます。

これを電子レンジ強で3分かけ、乾燥具合を見ます。乾燥していなければ30秒単位で追加でレンジにかけ、手でもんだだけで粉々になるまで乾燥させます。その後、ジッパー付き保存袋などに入れておけば、トッピングなどにすぐ使えて便利です。色もきれいに仕上がります。

パセリは女性にうれしい栄養がたっぷり

料理の付け合わせに使われることも多いパセリは地味な存在のようですが、大事な栄養が詰まっているといいます。

「パセリはただの付け合わせだけではもったいないほど栄養価が高い野菜です。カリウムやカルシウム、鉄分などのミネラルが多く、ビタミンC、E、K、カロテンなども豊富で、食物繊維もたっぷりです。特に女性には貧血の予防になる鉄分、骨を丈夫にするカルシウムがうれしい栄養ではないでしょうか」(大久保さん)

今が旬の健康野菜のパセリ。ジェノベーゼ風のソースや、かき揚げ、おひたしなどにしてもおいしいそうです。工夫して最後までおいしくいただきましょう。

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