最も多かった回答は「アイス」で、全体の42%を占めました。次いで「ホット」が36%、「1年中ホット」15%、「1年中アイス」7%という結果で、やはり気温が20℃近くになるような暖かい日は、冷たい飲み物を求める人が多くなるようです。
しかし、男女別では少し違った傾向が見られます。男性は「アイス」47%、「ホット」29%となっていますが、女性は「ホット」46%、「アイス」32%と「ホット」が多数派となっています。
気温20℃近くでアイスに切り替える人が多くなる男性に比べて、女性はさらに高い気温になってから切り替えているのかもしれません。
これから暖かくなると「アイス」を飲み始める人がさらに多くなりそうですが、冬の間飲んでいた「ホット」を続けることをおすすめしたいと専門医は話します。大腸の働きに詳しい、草間かほるクリニック(東京都港区)院長の草間香先生もその一人。なぜ「ホット」を飲み続けることがよいのか?を伺いました。
しかし、男女別では少し違った傾向が見られます。男性は「アイス」47%、「ホット」29%となっていますが、女性は「ホット」46%、「アイス」32%と「ホット」が多数派となっています。
気温20℃近くでアイスに切り替える人が多くなる男性に比べて、女性はさらに高い気温になってから切り替えているのかもしれません。
これから暖かくなると「アイス」を飲み始める人がさらに多くなりそうですが、冬の間飲んでいた「ホット」を続けることをおすすめしたいと専門医は話します。大腸の働きに詳しい、草間かほるクリニック(東京都港区)院長の草間香先生もその一人。なぜ「ホット」を飲み続けることがよいのか?を伺いました。
冷たい飲み物を控えたほうがいい理由
「冷たい飲み物を控えたほうがいい理由は、ズバリ体を冷やしてはいけないからです。
せっかく冷えの大敵である寒さから解放される季節になったというのに、飲み物を冷たくして体を冷やしたのでは何にもなりません。
ホットな飲み物で冬の寒さを乗り越えてきた人は、ぜひその習慣を春からも続けてください」(草間先生)
体が冷えてしまうと、なぜいけないのでしょうか。
「いちばん困るのは、血行が悪くなって腸の働きがにぶることです。腸は『消化』や『解毒』と一緒に、『免疫』という体にとって大切な役割を果たしています。腸内には約500種類もの菌が生息し、腸内フローラ(腸内細菌叢)をつくってウイルスや病原菌から免疫・防御を行っているのです。
冷たい飲み物で体が冷えて腸内温度が36℃を下回ると、免疫細胞の働きが弱まります。風邪、インフルエンザ、アレルギー症状、がんのリスクが高くなってくるのです」(草間先生)
せっかく冷えの大敵である寒さから解放される季節になったというのに、飲み物を冷たくして体を冷やしたのでは何にもなりません。
ホットな飲み物で冬の寒さを乗り越えてきた人は、ぜひその習慣を春からも続けてください」(草間先生)
体が冷えてしまうと、なぜいけないのでしょうか。
「いちばん困るのは、血行が悪くなって腸の働きがにぶることです。腸は『消化』や『解毒』と一緒に、『免疫』という体にとって大切な役割を果たしています。腸内には約500種類もの菌が生息し、腸内フローラ(腸内細菌叢)をつくってウイルスや病原菌から免疫・防御を行っているのです。
冷たい飲み物で体が冷えて腸内温度が36℃を下回ると、免疫細胞の働きが弱まります。風邪、インフルエンザ、アレルギー症状、がんのリスクが高くなってくるのです」(草間先生)
免疫力の低下以外にも体への悪影響が
冷たい飲み物は免疫力を弱めるだけでなく、胃腸の消化にも悪影響を及ぼすといいます。
「私たちの体は、唾液、胃、十二指腸、小腸などから消化酵素を分泌して、デンプンを糖に変えています。これらの消化酵素がもっとも働きやすい温度は37℃前後です。冷たい飲み物で消化器官を冷やすと、消化機能が低下して消化不良などが起こり、急な腹痛や下痢を起こしかねません」(草間先生)
「私たちの体は、唾液、胃、十二指腸、小腸などから消化酵素を分泌して、デンプンを糖に変えています。これらの消化酵素がもっとも働きやすい温度は37℃前後です。冷たい飲み物で消化器官を冷やすと、消化機能が低下して消化不良などが起こり、急な腹痛や下痢を起こしかねません」(草間先生)
健康的な水分補給のポイント
消化器官を37℃にキープするためにも、できるだけ冷たい飲み物を避け、なるべく温かい飲み物を摂ったほうが良いといいます。
「私は保温ポットに温かいお茶や白湯を入れて、小まめに飲んでいます。水うがいもよくします。これはノドの粘膜を乾燥から守り、ウイルスに対する防御機能を高めるためでもあります。ちなみに、夏でも冷たい飲み物はほとんど摂りません。
ただし、こうした制約がストレスになっては本末転倒です。冷たい飲み物は体の負担となるリスクがあることを意識して、無理のない範囲で普段の生活に取り入れると良いでしょう。例えば、冷たい飲み物を飲む場合は量を少なめにする、一気に飲まない、氷は控える、常温にするといったことは気軽に取り組みやすいです。
また、冷たい飲み物をしばらく口の中に含んで、温めてから飲んでもいいでしょう。こうすると、清涼感は味わえてお腹にも優しい、一石二鳥の効果が得られます」(草間先生)
「私は保温ポットに温かいお茶や白湯を入れて、小まめに飲んでいます。水うがいもよくします。これはノドの粘膜を乾燥から守り、ウイルスに対する防御機能を高めるためでもあります。ちなみに、夏でも冷たい飲み物はほとんど摂りません。
ただし、こうした制約がストレスになっては本末転倒です。冷たい飲み物は体の負担となるリスクがあることを意識して、無理のない範囲で普段の生活に取り入れると良いでしょう。例えば、冷たい飲み物を飲む場合は量を少なめにする、一気に飲まない、氷は控える、常温にするといったことは気軽に取り組みやすいです。
また、冷たい飲み物をしばらく口の中に含んで、温めてから飲んでもいいでしょう。こうすると、清涼感は味わえてお腹にも優しい、一石二鳥の効果が得られます」(草間先生)
体を温めるその他の工夫
温かい飲み物以外に役立つ、体を温める工夫も伺いました。
【腹巻を活用する】
最近は薄手なのに保温性が高く、おしゃれな腹巻が市販されています。お腹が弱い人、下痢に悩まされている人に必須のアイテムです。
【ぬるめのお湯に浸かる】
40℃前後のぬるめの温度で湯船に長く(10分程度)浸かると、体の芯から温まります。屋外での仕事や座り仕事の人にお薦めです。
【根菜類を食べる】
地中で育つ野菜(大根、人参、ごぼう、玉ねぎなど)には冷え性に効果のあるビタミンCやEが多く、食物繊維が腸の蠕動運動を高めます。
【たんぱく質を摂る】
肉や魚、大豆などのたんぱく質は、体温調節や自律神経の働きに役立ちます。特に羊肉を使ったジンギスカンは、冷え性対策に最適です。
体を冷やさず温かく保つことは、健康への第一歩だと草間先生は語ります。これらの中から自分でもできそうなことを見つけて、習慣づけてはいかがでしょう。
>>お天気ニュースをアプリで見る
【腹巻を活用する】
最近は薄手なのに保温性が高く、おしゃれな腹巻が市販されています。お腹が弱い人、下痢に悩まされている人に必須のアイテムです。
【ぬるめのお湯に浸かる】
40℃前後のぬるめの温度で湯船に長く(10分程度)浸かると、体の芯から温まります。屋外での仕事や座り仕事の人にお薦めです。
【根菜類を食べる】
地中で育つ野菜(大根、人参、ごぼう、玉ねぎなど)には冷え性に効果のあるビタミンCやEが多く、食物繊維が腸の蠕動運動を高めます。
【たんぱく質を摂る】
肉や魚、大豆などのたんぱく質は、体温調節や自律神経の働きに役立ちます。特に羊肉を使ったジンギスカンは、冷え性対策に最適です。
体を冷やさず温かく保つことは、健康への第一歩だと草間先生は語ります。これらの中から自分でもできそうなことを見つけて、習慣づけてはいかがでしょう。
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