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アメリカ南部で竜巻が多発 これから竜巻シーズンに突入

2022/03/24 10:20 ウェザーニュース

現地時間の21日(月)から22日(火)にかけて、アメリカ南部を中心に竜巻が多発しました。

速報では南部の都市ニューオリンズを襲った竜巻は、6段階ある強さの指標のうち3番目に強いEF3と推定されます。

活発な前線が通過

竜巻の発生時は南北に伸びる前線が通過中でした。衛星画像でも白くはっきりと映る雲の帯が捉えられています。

南のメキシコ湾からは暖かく湿った空気が流れ込んでいた一方、前線の後面には上空5500m付近で-21℃以下の強い寒気が南下し、大気の状態が非常に不安定になっていたとみられます。

このため積乱雲が発達し、各地に竜巻を引き起こしました。

アメリカ南部はこれから竜巻シーズン

アメリカ国立気象局が収集した竜巻等の報告
アメリカ海洋大気庁には、現地時間の21日(月)~22日(火)にかけて80件ほどの竜巻の報告がありました。これによると、22日(火)はニューオリンズを含むルイジアナ州からミシシッピ州にかけて発生が集中していることがわかります。

ニューオリンズを襲った竜巻は速報の段階で、竜巻の強さを示すEFスケール(改良藤田スケール)で、6段階のうち強い方から3番目に当たるEF3に達したとみられます。

日本では改良藤田スケールを元に日本の建築物の状況などに合わせたJEF(日本版改良藤田スケール)が用いられています。今回のアメリカの竜巻に相当するJEF3は日本でも発生する可能性が十分にあり、木造住宅が倒壊するレベルです。

アメリカ南部の竜巻は例年、3月頃から増え始め5月頃にピークを迎えます。これからがまさに竜巻シーズンとなります。
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