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東京の雪や雨は夕方にかけ続く 電力需要ピークは16〜19時頃 停電回避へ節電を

2022/03/22 14:47 ウェザーニュース

今日3月22日(火)の関東では冷たい雨が降り、東京23区でもみぞれや雪が降っています。首都圏では交通機関への大きな影響はない見通しですが、気温も2℃未満にまで低下していて、電力需要の増大に拍車をかけています。

天気は西日本から回復中で、関東も夕方までが降水のピーク。家庭での需要が増加する16時頃から工場などの電力需要が低下する19時頃までが電力供給の正念場と言えそうです。できる限りの節電にご協力をお願いします。
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気温さらに低下し1℃台に

東京都心では昼前に気温が2℃未満にまで低下しています。

多摩地方や埼玉県内ではうっすらと雪のつもり始めた投稿が増え、東京23区でもみぞれや雪の投稿が増えています。
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西から天気は回復中 関東は夕方までが降水のピーク

南海上を通過している低気圧は東に進み、西日本では天気が回復しつつあります。午後は大阪や名古屋の雨もやみ、夕方には日差しの届くこともありそうです。

関東地方では夕方にかけて今と同じような状況が続く見通しですが、日が暮れてからは降水が弱まり、やみ始めると予想しています。
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夕方の電力需要のピークに正念場

東京電力管内では先週に東北地方で発生した地震の影響で電力供給力の低下が継続していることに加え、冷たい雨や気温の低下によって電力需要が大幅に増えることが予想されるため、電力需給がひっ迫しています。経済産業省は「電力需給ひっ迫警報」を初めて発令し、関東などを対象に節電を呼びかけています。

ウェザーニュースの電力需要予測では、家庭での需要が増える16時頃から、工場などの企業の電力需要が低下する19時頃までが需要のピークと予想されています。そのため、夕方の電灯の需要が増加する頃などが電力供給の正念場となりそうです。

東京電力管内では、気温が1℃下がっただけでも火力発電所の発電機1基分に相当するほどの需要の増加があるといわれます。電力需給のバランスが崩れると電力の安定供給ができなくなり、最悪の場合は大規模停電に繋がります。電力会社はそれを防ぐために計画停電などを行うこともあります。今日は太陽光発電の発電量も期待が出来ないため、いっそう需給がひっ迫しやすいと言えそうです。

屋内でも厚着をして暖房の設定温度は20℃以下を目安にする、使っていない照明器具やテレビは消すなど、少しでも節電に協力をお願いします。
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