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雪と低温で電力需要急増 需要ピークの夕方は停電のおそれ

2022/03/22 14:11 ウェザーニュース

気温の低い状態が続いている関東では、ウェザーニューズが独自に予測した東京電力管内の電力需要をみると、供給量の想定値を上回ってしまうおそれがあり、電力需給が逼迫している状況です。

12時更新の最新データによると、東京電力の想定供給量が8時時点の想定よりもやや減少していることがわかりました。

引き続き、可能なかぎり節電を心がけてください。

昨日との体感差大 暖房などで電力需要高まる

先日の東北で震度6強を観測した地震の影響で、関東地方の電力を補う火力発電所の一部が運転を停止しています。太陽光発電も、今日は曇りや雨のため、ほとんど発電がされていない状況です。

そこに、今日の雪が降るような寒さとなり、暖房などでの電力需要が一気に高まりました。アプリウェザーニュースの利用者からの体感報告でも、昨日との体感差が表れています。

昨日は、昼前後になると"ちょうどよい"や"暖かい"の報告が半数を占めていたものの、雪や冷たい雨で一気に真冬の寒さが戻った今日は、午前中から"ちょうどよい"の割合がほとんど増えず、"寒い"が大部分を占めました。

想定供給量がやや減少 電力需給はギリギリか

ウェザーニュースの独自予測では、このあと夕方頃が電力需要のピークとなる見込みです。

東京電力の想定供給量が8時時点の予測よりもやや減少しており、夕方にかけても電力需給がギリギリの状態は続くとみられ、停電が発生してしまう可能性もあります。

可能なかぎり節電を

雪の降るような寒さとなっているため、暖房器具は必須の状況です。過度な節電によって体調を崩してしまわないように注意してください。

使用していない部屋の電灯は消す、可能な範囲で暖房の設定温度を下げるなど、無理のない範囲で可能なかぎり節電を行うようにお願いします。

多くの方が少しずつ節電に協力をいただくことによって、大規模な停電を防ぐことができるかもしれません。一人ひとりの心がけが大切になってきます。
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