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つぼみ調査結果(4) 西・東は開花カウントダウン 「先がピンクに」以上は関東や九州で4〜7割に

さくらプロジェクト 第4回つぼみ調査

2022/03/21 14:28 ウェザーニュース

桜の開花日をより高い精度で予想するため、3/18(金)~3/20(日)にかけて、今年4回目のつぼみ調査を実施しました。
全国から6,889通(ソメイヨシノ5,511通/その他1,378通)のつぼみ報告がありました。たくさんのご参加ありがとうございました。

気温上がり、つぼみの生長は一気に加速

この一週間は高気圧と低気圧が交互に通過し、晴れた日は気温が平年よりも高い日が多くなりました。このため、つぼみの生長は一気に進み、西日本や東日本では「花びらが見えた」「花の軸が伸びきった」の報告が多く、「1輪開花」の報告も届きました。また、北陸でも「先が緑に」や「半分以上緑に」の報告が多くなり、つぼみの生長が進んでいる事が分かりました。

▼「先が緑に」以上の割合
   今回  前回  昨年(3/19-21)
九州  92%  35%  94%
四国  88%  28%  98%
中国  85%  18%  95%
近畿  88%  20%  93%
東海  82%  20%  93%
関東  89%  39%  95%
甲信  54%  15%  80%
北陸  51%  10%  75%
東北  30%   3%  48%
北海道 2%   0%   4%

▼「先がピンクに」以上の割合
   今回  前回  昨年(3/19-21)
九州  74%  2%  79%
四国  57%  2%  72%
中国  43%  1%  80%
近畿  41%  1%  64%
東海  48%  1%  67%
関東  68%  2%  72%
甲信  22%  0%  27%
北陸  1%  0%  35%
東北  1%  0%  12%
北海道 0%  0%   0%

先週と比較すると全般に大幅に生長していますが、記録的な早さで開花を迎えた去年よりはやや遅いペースとなりました。北陸や東北では去年よりもペースは遅いものの、先週と比較すると「先が緑に」以上の報告が増え生長していることが分かりました。北海道では「小さく硬い」が多数なものの、過去の例を参考にすると、北海道で変化がはっきりと表れ始めるのは、来週頃からとなりそうです。

概ね予想通り 開花日を1〜2日程度、遅めたり早める所も

今回のつぼみ調査では概ね、予想通りに生長していることが確認出来ました。ただ、チラホラと咲き始めているリポートの実況を踏まえて、1〜2日程度、開花予想を早めたり遅めたりする可能性があります。

この先1週間の天気は周期変化となります。雨が降って冬の寒さが戻るなど、つぼみの生長がゆっくりになる日も出てくる見込みです。ただ、晴れると気温は上がり、生長が加速するため、まだ開花を迎えていないつぼみは1日ごとのつぼみの変化が楽しみになりそうです。

北日本や北陸では南の方の地域ほど変化が見られ始めました。来週になると、北の方の地域でも変化がはっきりと見られ始めるようになりそうです。今後も変化を見逃さないよう、見守りをお願いします。(桜予報担当:有岡)

つぼみ調査の様子(一例)

大分県大分市(3/20)
「花びらが少し見えてきました」(和ちゃんさん)
静岡県掛川市(3/20)
「今日も肌寒い日でした。
掛川桜は落花盛んで葉桜になってきました。
大獅子桜の蕾はピンクが大きくなり、開花寸前です。
同じ木の中で開花も少しあります。」(いなちゃんさん)
千葉県千葉市(3/20)
「マイ桜の隣には何本かフレンド桜がいるのですが、その子たちと比べるとマイ桜の成長がいつも遅いんですよね。
のんびり屋さんなのかな?」(まあかちさん)

一本の桜とともに特別な春を…♪

ウェザーニュースでは、つぼみから葉桜まで見守るさくらプロジェクトを毎年行っており、今年で19年目。全国の参加者と一緒に桜の開花前線を追いかけて、桜開花予想に役立てています。

あなたも近所や通勤通学路でふと目にとまる1本のお気に入りの桜を決めて、桜とともに特別な春を過ごしてみませんか?

参考資料など

トップ画像:-みこたんさん(埼玉県さいたま市)