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東北や北海道で積雪が急増 低気圧発達で吹雪にも警戒

2022/03/19 11:01 ウェザーニュース

今日19日(土)は低気圧の影響で、東北北部から北海道の太平洋側を中心に雪が強まっています。午後にかけて大雪や吹雪に警戒が必要です。

一晩で30cm以上の積雪増加

低気圧が発達しながら三陸沖を北東に進んでおり、低気圧の周辺を取り巻く活発な雲が通過している東北北部から北海道は断続的に雪が降っています。特に岩手県内は積雪が急増。昨日夕方は0cmだった盛岡市は、9時に積雪深が32cmまで増加。沿岸部の宮古市でも25cmに達しました。

また、北日本の太平洋沿岸は風も強く、最大瞬間風速は北海道えりも町・襟裳岬で34.7m/s、青森県八戸市で23.9m/s、宮城県女川町で23.8m/sを観測。11時時点で北海道や岩手県に暴風雪警報、大雪警報。宮城県には暴風警報が発表中です。

強い地震が相次いだ東北では、急な斜面や積もった雪が揺れによって不安定になっているおそれがあります。土砂災害、雪崩の危険性がありますので、危険な場所には近づかないようにしてください。
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午後は北海道で大雪や吹雪に警戒

19日(土)午後の雪・雨の予想
午後は低気圧が近づく北海道で、雪や風がさらに強まる見込みです。今日の昼から明日20日(日)昼までの24時間の積雪増加量は、道東の広い範囲で10~30cm、山沿いの一部では30cm以上に達する予想となっています。

風も強まって瞬間的には30m/sを超える所があり、吹雪で見通しが悪くなる見込みです。湿った雪が短時間で一気に積もることによる交通障害や、着雪による倒木などのおそれがあります。移動の必要がある場合は、最新の気象情報に加えて、交通情報も確認するようにしてください。

また、低気圧の発達による気圧低下と強い風によって北海道道東沿岸部では高潮のおそれがあります。根室地方には高潮警報が発表され、特に今日午後の満潮時間は浸水などに警戒が必要です。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
ちかりんさん