地震相次ぐ東北 今日は冬に逆戻り 大雪や強風に注意を
2022/03/19 07:30 ウェザーニュース
東北地方では、16日(水)には宮城県と福島県で震度6強を観測する地震が、18日(金)には岩手県で震度5強を観測する地震がありました。
今日の東北地方は発達する低気圧の影響で冬に逆戻りしたかのような天気となっていて、大雪や強風に注意が必要です。
揺れの強かった地域では、普段より少ない降水でも土砂災害や雪崩の発生する危険性が高まっているため、急な斜面などに近づかないようにしてください。
今日は冷たい雨や雪 夕方以降は強まるおそれ
東北南部に低気圧が接近する前から雲がかかり、今朝は気温が低いため福島県ではすでに雪が降っています。このあとはだんだんと北側へ雪や雨の範囲が広がり、仙台市内でも午前中には降り始める見込みです。
低気圧が発達する影響で、夕方以降はだんだんと降り方が強まり、明日の午前中にかけて雨や雪が続く予想です。沿岸部を中心に風も強まり、雨や雪が横殴りになるおそれがあります。
19日(土)にかけて強い雨雪に注意
19日(土)にかけて、前線を伴った低気圧が発達しながら本州付近を進みます。
東北の南部では明日18日(金)午前中に雨や雪が降り出し、北部でも明日の夕方以降は雨具の出番となります。19日(土)午前中にかけて雨や湿った雪が強く降るところがある予想です。
東北北部の太平洋側を中心に大雪となるおそれがあります。積雪の急増や吹雪による視程の悪化に注意してください。湿った雪のため、着雪で停電が発生する可能性もあります。
急斜面には近づかない
震度6強~6弱の強い揺れに見舞われた地域では、地盤が緩んでいる可能性があります。急な斜面などでは、それほど激しい雨が降らなくても、土砂災害の発生する危険性が高まります。また、内陸など雪が多く残るところでは地震の影響で積もった雪が不安定になっている可能性があり、雪崩の発生に注意が必要です。
また、被害を受けた家屋もこの雨や雪、強い風によって被害が拡大するおそれがあります。まだ比較的天気の落ち着いている今日の午前中のうちに、雨や風をしのげるような対応を進めるようにしてください。
真冬の寒さ来週にかけ続く
今週中頃までは暖かい日が多かったものの、昨日から冬の寒さが戻っています。この寒さは来週後半にかけて続くとみられます。
電力需給のひっ迫も想定されますが、厚着をしたり暖房以外のところで節電を心がけるなどし、体調を崩さないようにお過ごしください。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)