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ほぼ同時に花が咲くモクレンとコブシの見分け方

2022/03/24 13:30 ウェザーニュース

春を象徴する花といえば梅や桜が挙げられますが、モクレンやコブシも春に欠かせない花です。

モクレンには紫の花を咲かせる種類もありますが、白い花を咲かせるハクモクレン(白木蓮)とコブシ(辛夷)は、見分けがつかないほど似ています。

春が近づく今の時季に、ほぼ同時に花を咲かせるハクモクレンとコブシの特徴と見分け方を、日本花の会研究員の小山徹さんに伺いました。

コブシとモクレンはどちらもモクレン科モクレン属

モクレンは、モクレン科モクレン属の落葉広葉樹です。モクレンといえば紫色のシモクレン(紫木蓮)と白色のハクモクレン(白木蓮)が一般的ではないでしょうか。

「どちらも中国原産ですが、シモクレンとハクモクレンは花の色以外にも大きく異なります。シモクレンは樹高4~5mほどの中高木で、根元から数本の茎が立ち上がる“株立ち”になりやすい木です。

一方のハクモクレンは樹高20mにも達します。どちらも日本に古くから渡来しており、寺院などに植栽されてきました」(小山さん)

ちなみに、ハクモクレンの花言葉は「高潔な心」だそうです。

「コブシもモクレン科モクレン属の落葉広葉樹です。別名ヤマアララギ、コブシハジカミ、種まき桜などと呼ばれます。日本や韓国、済州島に自生している樹木です。

東北地方などでは、コブシの開花が農作業を開始する目安とされる地域もあります」(小山さん)

コブシの花言葉は「友情」「歓迎」。この時期にぴったりですね。

ハクモクレンとコブシの見分け方

「どちらも白い花びらを咲かせますが、ハクモクレンの花びら(に見えるもの)が9枚あるのに比べ、コブシの花びらは6枚です。

これは、花びらの下に出る3枚の“がく片”が、コブシの場合は緑色なので花びらと区別できるのに対して、ハクモクレンの“がく片”は花弁と同じ白色であるため9枚あるように見えるのです」(小山さん)

実際の花びらは、どちらも6枚ということになります。花の咲き方は違うのでしょうか。

「ハクモクレンの花の大きさは8~10cm、花びらは開ききらず、上向きに咲きます。一方、コブシの花の大きさは4~5cm、花びらは開ききり、横向きのものと上向きのものが交じります」(小山さん)

樹高はハクモクレンが8m以上あるのに比べ、コブシは4~5mとやや小ぶりだそうです。

開花はどちらが早いのでしょうか。

「地域によって異なりますが、どちらも3~4月に咲くものの、ハクモクレンのほうがやや早く咲きます」(小山さん)

モクレンとコブシはどちらも蕾を辛夷(しんい)と呼び、乾燥させたものが漢方薬として利用されているそうです。

早春に白い花を咲かせるハクモクレンとコブシ。見分けることができると、春の楽しみが一つ増えることでしょう。
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