ウェザーニュースが独自に設置している花粉観測機「ポールンロボ」の観測値による解析では、午前中はそれほど多く花粉が解析されていませんでした。しかし、15時以降は一気に花粉の飛散が増えて"非常に多い"ランクにまで達したことがわかります。
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朝のうちは雨が降ったこともあり空気が湿っていたことに加えて、午前中は広範囲で風がそれほど強まりませんでした。一方で、午後になると、西部山沿いでは西寄りの風が強まり、関東北部からは北寄りの風が強いエリアがだんだんと南へ広がってきました。

そのため、午前中は花粉の飛散が抑えられていたものの、午後は山沿いや北部で花粉の飛散が多くなり、夕方頃になって東京など南部の都市部で花粉の飛散量が多くなったと考えられます。

このように夕方以降に花粉の飛散が増えた影響で、沈む夕日の周りにオレンジ色がかったリング状の光が見られました。

これは花粉光環と呼ばれ、大気中に漂っているスギ花粉によって、太陽の光が回折することで現れる虹色現象です。太陽の周囲に幾重にも虹色の環が見られるのが特徴で、夕日とあいまってオレンジ色の環になったと考えられます。

また、日没後は花粉の飛散量が多くなる傾向があります。

夕方になると気温が低下することによって、昼間よりも上昇気流が弱まるため、上空に舞っている花粉が地上に落下しやすくなります。それに加えて、風が強い時は、夜でも飛散量が増えたり、すでに飛散した花粉が再び舞い上がったりする可能性があるので注意が必要です。

明日16日(水)も晴れて気温が上がる見込みです。そのため、関東では花粉の飛散は”非常に多い”予想となっています。

今日の午前中は雨が降ったこともあり、空気が湿っていて花粉が飛散しにくい条件でしたが、明日は午前中のうちから花粉の飛散が多くなる可能性があります。

花粉症の方は、今夜から薬を服用するなど対策をして、明日は朝から花粉対策を万全に行うようにしてください。

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写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿）ぽちゃっこさん