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七十二候「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」 モンシロチョウは春から秋で4〜5回程も世代交代

2022/03/15 04:46 ウェザーニュース

15日からは七十二候「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」。

菜虫とはダイコン・カブ・ハクサイなどアブラナ科に属する菜類を食べる昆虫の幼虫の総称です。

暖かくなると花の上をヒラヒラと舞い踊る蝶。その人生(蝶生?)は一体どんなものなのか、モンシロチョウを例に見ていきます。

蝶の一生

(左)モンシロチョウ (右)冬を越すサナギ
モンシロチョウは、青虫の大好きな葉の上に小さな卵を産みます。3~5日の卵期間を経て、卵から姿を現した幼虫は、立派な蝶になるべくもりもり葉を食べます。

9~11日間に渡って十分に栄養を蓄えた青虫は、サナギへと変化していきます。春〜秋であれば、約5~10日のサナギ期間を経た後、美しい蝶になることができます。外気温が下がる冬の場合はサナギで越冬し、次の春を待ってようやく蝶になります。

世代を繰り返す?

モンシロチョウの寿命は、だいたい2週間くらいと言われています。その間にパートナーを探し、卵を産んで、子孫を残さなければならないので、なかなかハードかもしれません。

「ん?寿命が2週間?夏や秋にもモンシロチョウっているよね…?」

実はモンシロチョウというのは、1年の間に複数回の世代交代をしています。

卵から蝶になるまでの期間は、2か月に満たないくらい。そのため、春から秋にかけて4〜5回程の世代交代が可能となるのです。

長期予報はバタフライ効果

ひまわりに近寄るモンシロチョウ
名前からはどんなものか想像しがたい「バタフライ効果」。蝶の羽ばたきという小さなものが、竜巻のようなとんでもない現象を引き起こす要因になり得るということからその名がついたようです。つまり、ほんの些細なことだとしても、それがあった場合となかった場合とでは、その後の状況が大きく変わるというものです。

気象情報会社では、将来の天気を見据えた長期予報というものを出していますが、バタフライ効果は常に感じています。

昔よりも天気予報の精度は飛躍的に向上しましたが、やはり遠い未来の天気を予測するのは簡単ではありません。天気予報というのは気圧、気温、風など、様々な観測データをもとに、大気の状態を予測して行われます。多くのデータを集めることで、よりきめ細やかな予報が可能となりますが、自然界を相手にしているため、そこには必ず誤差が生まれます。

誤差を限りなく小さくすることはできても、なくすことはできません。そのため、特に長期予報の場合は、その小さな誤差が後々大きな変化となって現れることがあるのです。

可愛らしい名前とは裏腹に、非常に厄介な現象です…。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)彩佳さん 律桜さん itasanさん

参考資料など

【引用元】
https://www.weblio.jp/content/%E8%8F%9C%E8%99%AB
https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/phn_019.html
【参考・参照元】
木村龍治(2005)『気象・天気図の読み方・楽しみ方』成美堂出版
キッズgoo天気「モンシロチョウの一生」https://kids.goo.ne.jp/weather/trivia/?d=0311
pteron-world「蝶の一生」https://www.pteron-world.com/topics/life/lifecycle.html
愛知県HP「モンシロチョウ」https://www.pref.aichi.jp/byogaichu/seitaitoboujyo/3-kyabetu/kyabetu-monnsiro.html