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つぼみ調査結果(3) 春の陽気でつぼみは順調に生長 「先が緑に」以上は関東や九州で3〜4割に

さくらプロジェクト 第3回つぼみ調査

2022/03/14 14:43 ウェザーニュース

桜の開花日をより高い精度で予想するため、3/11(金)~3/13(日)にかけて、今年3回目のつぼみ調査を実施しました。
全国から7,384通(ソメイヨシノ5,738通/その他1,646通)のつぼみ報告がありました。たくさんのご参加ありがとうございました。

春の陽気で、つぼみの生長は順調

この1週間は西日本や東日本を中心に気温が高い日が多く、4月並みの陽気となったところもありました。この暖かさに促され、つぼみの生長は順調に進んでいます。

西日本や東日本では、「先が黄色に」「先が緑に」の割合が増加してきました。「先が緑に」以上のつぼみは、関東や九州で3〜4割、東海や近畿で2割となっています。

▼「先が緑に」以上の割合
   今回 前回 昨年(3/12-14)
九州 35% 4% 80%
四国 28% 2% 78%
中国 18% 2% 70%
近畿 20% 3% 66%
東海 20% 1% 65%
関東 39% 6% 70%
甲信 15% 3% 46%
北陸 10% 0% 51%
東北  3% 0% 27%
北海道 0% 0% 4%

生長の早かった昨年ほどの早いペースではないものの、先週と比較しても順調に生長していることがわかります。

北日本はまだ「小さく硬い」つぼみがほとんどです。ただ、東北では「先が黄色に」以上のつぼみが26%(前回11%)と、南の地域から生長が進んでいます。過去の例を参考にすると、北海道で変化がはっきりと表れ始めるのは、3月下旬となりそうです。

概ね予想通り 西日本で開花日を早める所も

つぼみの生長は寒の戻りで足踏みし、暖かい日には一気に生長が進みます。

今週は17日(木)にかけて暖かく、西日本や東日本では20℃を超える日が続きます。その後、18日(金)は雨となって高温傾向は一旦落ち着きます。

春の陽気が続く今週前半は、つぼみの生長は急速に進む見通しです。18日(金)以降も、桜は15℃以上で生長は進むため、週前半よりペースは落ちるものの、開花に向けて足踏みはない見込みです。

今週の「全国つぼみ調査」の結果と最新の気温予想から、つぼみの生長は順調で、概ね予想通りとみています。特に生長が著しい九州では、最新の開花予想は前回(3/9)発表より1-2日ほど早める可能性があります。

「先が緑」や「半分以上が緑に」のつぼみは、これから1日ごとに変化していきます。特に開花直近は、少し目を離した間につぼみが劇的に変化してしまうこともあります。ぜひこまめにつぼみの様子をチェックしてください。(桜予報担当:伊丹)

つぼみ調査の様子(一例)

福岡県福岡市(3/11)
「蕾が膨らんできた」(福岡県福岡市城南区の空さん)
兵庫県宝塚市(3/12)
「ちょっと丸くなって来た様な🌸🌸」(ズッコ⭐︎⭐︎さん)
千葉県君津市(3/12)
「マイ桜の隣には何本かフレンド桜がいるのですが、その子たちと比べるとマイ桜の成長がいつも遅いんですよね。
のんびり屋さんなのかな?」(まあかちさん)

一本の桜とともに特別な春を…♪

ウェザーニュースでは、つぼみから葉桜まで見守るさくらプロジェクトを毎年行っており、今年で19年目。全国の参加者と一緒に桜の開花前線を追いかけて、桜開花予想に役立てています。

あなたも近所や通勤通学路でふと目にとまる1本のお気に入りの桜を決めて、桜とともに特別な春を過ごしてみませんか?

参考資料など

トップ画像:ryuikaさん(群馬県高崎市)