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石川・能登半島で未明に地震相次ぐ 震度4以上は昨年9月以来

2022/03/08 09:46 ウェザーニュース

今日8日(火)未明に石川県能登半島を震源とする地震が相次いで発生しました。この領域で震度4以上の揺れを観測するのは昨年9月以来です。

1時間の間に2回の震度3以上

8日(火)1時06分頃、石川県能登地方を震源とするマグニチュード3.7、深さ約10kmと推定される地震が発生し、石川県珠洲市で震度3を観測しました。

そのわずか52分後の1時58分には、ほぼ同じ震源でマグニチュード4.8の地震が起き、石川県珠洲市で最大震度4、新潟県上越市や糸魚川市、富山県舟橋村など広い範囲で震度3の揺れとなっています。

石川県能登地方を震源とする地震で震度4以上を観測したのは、昨年9月16日のマグニチュード5.1、最大震度5弱の地震以来です。

能登半島の北東端に震源が集中

石川県能登半島の震源分布
石川県能登半島では昨年から活動が活発になっていて、震度3以上の地震は今日未明を含めると15回に達しました。

昨年からのマグニチュード1以上の地震の分布を見ると、能登半島の北東端で地震が集中していて、大きく分けて3つの震源の塊が確認できます。今年に入ってからの地震は大部分が北側の震源域です。深さは10~20kmの間です。

地殻変動の監視を行っている国土地理院のGNSS連続観測システムによると、2020年12月頃から2021年12月にかけて、石川県能登町の能都観測点が南南西に累積で1cm程度の移動、珠洲市の珠洲観測点は累積で3cmを超える隆起が観測されています。これらの地殻変動が地震活動と関連しているとみられるものの、現時点で原因ははっきりとしていません。

今年に入っても活動の低下はみられず、今後も震度4ないしは5弱に達するような強い揺れを伴う地震の発生の可能性があります。震源に近い地域では引き続き注意が必要です。
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