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週刊地震情報 2022.3.6 地震活動は低調な1週間 石川・能登で3回の有感地震

2022/03/06 11:28 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された地震回数は前週に比べると少なくなりました。

全体の地震回数が少ないこともあり、地震活動が集中している地域は見られません。震度3以上の地震はありませんでした。(2月28日~3月6日10時の集計)

国内:石川県能登地方の地震活動が継続

石川県能登半島の地震
3月2日(水)10時30分頃、石川県能登地方を震源とするマグニチュード3.1、深さ13kmと推定される地震が発生しました。この地震で石川県珠洲市で最大震度1を観測しています。

また、3日(木)22時03分頃にマグニチュード3.0、深さ13km。4日(金)16時01分頃にはマグニチュード2.8、深さ12kmの地震が発生して、いずれも最大震度1の揺れがありました。

石川県能登地方を震源とする地震は去年春以来、活発な活動が続いています。今年に入ってからは1月に5回、2月に6回の有感地震が起きていて、2月7日にはマグニチュード4.1、最大震度3の地震が発生しています。

周辺では隆起を伴う地殻変動が継続しているものの、その要因についてはまだはっきりしていません。今後も活動が継続する可能性がありますので、強い揺れに注意が必要です。

世界:ケルマディック諸島近海でM6.6

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しています。最も大きな地震はケルマディック諸島近海で発生したマグニチュード6.6です。

日本時間の3月2日(水)夜にニュージーランドの北のケルマディック諸島近海を震源とするマグニチュード6.6、深さが約36kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

ニュージーランドからケルマディック諸島周辺は、太平洋プレートがオーストラリアプレートに沈み込むプレート境界です。今回の震源近くでは去年3月にマグニチュード8.1の巨大地震が発生しました。深さが30km前後で、メカニズムも似通っていることから、この地震の余震もしくは一連の活動と考えられます。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。