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高松で全国今年初の黄砂を観測 西日本を中心に注意

2022/03/05 10:02 ウェザーニュース

今日5日(土)の午前、香川県高松市で黄砂が観測されました。日本列島で黄砂を観測するのは今年初めてです。この後は西日本を中心に黄砂が拡大する予想となっていますので、注意が必要です。

雲はないものの霞んだ空

今日5日(土)の西日本は朝からほとんど雲のない快晴の所が多くなっています。ただ、空はボンヤリと霞んでいて、高松市で撮影された朝日の方向は青い空ではなく、白っぽい空でした。

高松地方気象台は9時に黄砂を観測したと発表しています。視程は10km以上とそれほど濃い黄砂ではありません。現在、観測を行っている11地点で黄砂が観測されるのは昨年5月26日以来で、今年に入ってからは初めてになります。

西日本の広範囲に黄砂が拡大予想

気象庁 ひまわり黄砂監視画像 トゥルーカラー再現画像
気象庁による気象衛星・トゥルーカラー再現画像によると、朝鮮半島の南部から西日本方面にうっすらと茶色く映る領域が確認できます。上空を漂う黄砂とみられ、今後は低気圧や前線の東進に伴って、西日本の広範囲に拡大する見込みです。

車のボンネットやベランダに黄砂が積もる可能性があります。健康に大きな影響はない見込みですが、気になる方は洗濯物の外干しを控えた方が安心です。

さらに今日はスギ花粉も多く飛ぶ予想です。呼吸器に疾患がある方は黄砂や花粉の影響で症状が悪化するおそれがあります。外出する場合は必ずマスクを着用し、異常を感じたら外出は控えるようにしてください。
» 1時間毎のピンポイント花粉予想

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
海のハゲ猿さん

参考資料など

雲画像:気象庁HP 「ひまわり黄砂監視画像 トゥルーカラー再現画像」JMA, NOAA/NESDIS, CSU/CIRA