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桜の生長スタート ゆっくりながらつぼみに変化

さくらプロジェクト 第1回つぼみ調査

2022/02/28 15:35 ウェザーニュース

桜の開花日をより高い精度で予想するため、2/25(金)~2/27(日)にかけて、今シーズンはじめてのつぼみ調査を実施しました。
全国から3,941通のつぼみ報告がありました。たくさんのご参加ありがとうございました。

昨年よりゆっくりな生長

■エリアの傾向
▼「先が黄色に」以上の割合
   今回   昨年2/26~28
九州  13%  18%
四国  8%  15%
中国  8%  17%
近畿  8%  18%
東海  8%  12%
関東  8%  13%
甲信  2%  8%
北陸  6%  15%
東北  1%  7%
北海道 0%  0%

全国的に、90%以上のほとんどのつぼみが「小さく硬い」状態です。生長の早かった昨年と比較すると、全般にゆっくりした傾向が見られました。

北日本は、まだほとんどの桜が「小さく硬い」つぼみの状態です。過去の例を参考にすると、変化がはっきりと表れ始めるのは、東北で3月中旬、北海道で3月下旬となりそうです。

今回の調査結果

つぼみの生長は昨年の同時期と比較して、やや遅いペースの所が多くなっています。

昨年末から今年の1月にかけては強い寒気が日本を覆い、全国的に気温の低い日が多くなりました。このため、九州南部を含め広い範囲で休眠打破が行われているとみています。2月末からは暖かい日が多くなり、生長がゆっくりと進んでいます

今回のつぼみ調査ではほとんどが「小さく硬い」つぼみの結果となったものの、すでに「先が黄色に」となり始めているつぼみも見え、生長が始まっている事が分かりました。

一方、寒さが続く北陸・甲信や北日本では大きな変化が見え始めるのはもう少し先になる予想です。

今後の予想

今後、桜の生長には開花前の気温が重要になってきます。

今回の調査では、ゆっくりながらも予想通りの生長の進み具合となっています。3月からは暖かくなる予想なので、気温の上昇とともにつぼみの変化がありそうです。

今年の3月は天気が周期変化しますが、晴れた日は気温が上がり、暖かくなりそうです。目を離した間につぼみが変化しているなんていうことも考えられます。つぼみの様子はこまめにチェックをお願いします。

つぼみの生長を見守っていただき、今年も皆様からのご報告をお待ちしています。
(桜予報担当:伊丹)

つぼみ調査の様子(一例)

福岡県桂川町(2/26)
「まだまだ小さく硬い蕾です。」(健 🏉さん)
東京都町田市(2/25)
「マイ桜、金四郎ちゃん 蕾みに変化が無いですが 蕾みにツヤは無いです。」(Shigeジジさん)
宮城県気仙沼市(2/27)
「今日は 氷点下の朝から脱しました!」(りちゃあどさん)

一本の桜とともに特別な春を…♪

ウェザーニュースでは、つぼみから葉桜まで見守るさくらプロジェクトを毎年行っており、今年で17年目。全国の参加者と一緒に桜の開花前線を追いかけて、桜開花予想に役立てています。

あなたも近所や通勤通学路でふと目にとまる1本のお気に入りの桜を決めて、桜とともに特別な春を過ごしてみませんか?

参考資料など

トップ画像:ミッチェルさん(千葉県佐倉市)