国内:遠州灘で深さ350kmの地震 異常震域の震源分布
21日(月)7時12分頃、遠州灘を震源とするマグニチュード5.0、深さ356kmと推定される地震が発生しました。震源が非常に深い、いわゆる深発地震で「異常震域」と呼ばれる震度分布がみられています。
震央に近い東海地方では震度1以上の揺れはなかった一方で、震央から離れた関東北部や福島県で揺れを観測した所が多くなりました。最大震度2の揺れになったのは、福島県浪江町と栃木県宇都宮市です。
異常震域と呼ばれる震源分布で、地震波が伝わりやすい太平洋プレートに沿って遠方の地域に揺れが伝わったことで起きる現象です。「異常」という名称がついているものの、深発地震の際にはしばしば見られます。
※震源は速報値で三重県南東沖としていましたが、暫定値で遠州灘に変更されています。
震央に近い東海地方では震度1以上の揺れはなかった一方で、震央から離れた関東北部や福島県で揺れを観測した所が多くなりました。最大震度2の揺れになったのは、福島県浪江町と栃木県宇都宮市です。
異常震域と呼ばれる震源分布で、地震波が伝わりやすい太平洋プレートに沿って遠方の地域に揺れが伝わったことで起きる現象です。「異常」という名称がついているものの、深発地震の際にはしばしば見られます。
※震源は速報値で三重県南東沖としていましたが、暫定値で遠州灘に変更されています。
深発地震は過去にも多く発生
紀伊半島の沖合は沈み込む太平洋プレートの内部で発生する深発地震が過去にも多く起きています。最近では2019年7月にマグニチュード6.6、1984年1月にはマグニチュード7.0の大きな地震も起きました。今回と同じ遠州灘を震源とする地震も1952年10月に発生しています。
想定されている「南海トラフ巨大地震」はフィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む境界付近で発生する地震で、震源の深さは10kmから40km程度とされています。今回の地震の発生メカニズムは、南海トラフ巨大地震とは別要因です。
想定されている「南海トラフ巨大地震」はフィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む境界付近で発生する地震で、震源の深さは10kmから40km程度とされています。今回の地震の発生メカニズムは、南海トラフ巨大地震とは別要因です。
世界:インドネシアでM6.2 人的被害も
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は3回発生しています。最も大きな地震は南極付近とインドネシアで発生したマグニチュード6.2です。
日本時間の25日(金)午前にインドネシア・スマトラ島を震源とするマグニチュード6.2、深さが約12kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。
震源付近では改正メルカリ震度階級VI~VIIの強い揺れに見舞われ、建物の倒壊などの被害がありました。インドネシアの国家災害対策庁によると地震の被害により8人が亡くなり、100人近い負傷者が出たとのことです。
スマトラ島周辺ではプレート境界の巨大地震による被害が目立ちますが、今回のような内陸部の地震も時々発生します。今回の震源のすぐ近くでは1977年にマグニチュード6.6の地震が起きました。大部分の地震はマグニチュード6台とそれほど規模は大きくないものの、震源が浅いため周辺での揺れは大きく、被害に繋がります。
日本時間の25日(金)午前にインドネシア・スマトラ島を震源とするマグニチュード6.2、深さが約12kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。
震源付近では改正メルカリ震度階級VI~VIIの強い揺れに見舞われ、建物の倒壊などの被害がありました。インドネシアの国家災害対策庁によると地震の被害により8人が亡くなり、100人近い負傷者が出たとのことです。
スマトラ島周辺ではプレート境界の巨大地震による被害が目立ちますが、今回のような内陸部の地震も時々発生します。今回の震源のすぐ近くでは1977年にマグニチュード6.6の地震が起きました。大部分の地震はマグニチュード6台とそれほど規模は大きくないものの、震源が浅いため周辺での揺れは大きく、被害に繋がります。
参考資料など
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。