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北海道、東北で猛吹雪続く 吹き溜まりによる積雪急増にも警戒を

2022/02/21 10:43 ウェザーニュース

台風並みに発達した低気圧の影響で北日本は風が強く、各地で猛吹雪になっています。吹き溜まりによる積雪急増も起きており、午後も警戒が必要です。

吹き溜まりで局所的に積雪が急増

北海道の東に進んだ低気圧は6時の中心気圧が958hPaまで低下し、北日本では風が吹き荒れています。10時までの最大瞬間風速は北海道えりも町・えりも岬で42.2m/s、浦河町で31.5m/s、青森県外ヶ浜町・蟹田で28.9m/sを観測しました。

午後も暴風は続き、雪の降る地域では猛吹雪となって、視界がほとんど効かなくなるホワイトアウトの状態になることが考えられます。10時の時点で北海道の各地や青森県、岩手県、秋田県、山形県に暴風雪警報が発表中です。
» 気象警報・特別警報等の発表状況

また、暴風によって吹き溜まりができて局所的に積雪が急増している所があります。北海道知床半島・羅臼町の積雪計では8時から9時の1時間で積雪が10cm増加。降水量は3.0mmに留まっていて、吹き溜まりで降っている雪以上に積もっている状況です。視界が悪い上に、吹き溜まりで道路の狭くなっている所がありますので、車での移動はできるだけ避けるようにしてください。
» 最新の雨雲・雪雲レーダー

北陸から山陰で局地的に強い雪

22日(火)夜までの予想積雪増加量
強い寒気が流れ込んでいるため日本海では雪雲が発達し、山陰から北陸では局地的に雪が強まっています。山沿いを中心に積雪が増えていて、10時までの6時間に新たに積もった雪の量は鳥取県智頭町と兵庫県朝来市・和田山で19cm、京都府舞鶴市で16cmを観測しました。

明日22日(火)にかけて冬型が続き、断続的に雪が降る見込みです。22日(火)夜までの積雪増加量は、北陸の山沿いの多い所で50cm以上、山陰や近畿北部の内陸、北陸から北海道日本海側の広範囲で20cm前後が予想されます。

積雪の急増に伴って山間部では雪崩、市街地では屋根からの落雪などの危険性が高まります。除雪を行う際は事故がないよう、十分な注意が必要です。道路の通行止めなど交通障害のおそれもありますので、移動の際は最新の交通情報もご確認ください。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
ちゃお☀️さん