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北海道で瞬間風速38.9m/sの暴風 猛吹雪によるホワイトアウトに警戒

2022/02/21 08:57 ウェザーニュース

今日21日(月)の朝は台風並みに発達した低気圧が北海道の東に進んできました。北日本を中心に風が吹き荒れ、瞬間的には30m/sを超える暴風を観測している所があります。この後、北海道では猛吹雪によるホワイトアウトや停電、北陸など日本海側では大雪に警戒が必要です。

北日本は猛吹雪に警戒

北日本を中心とした広範囲で風が強まっていて、6時までの最大瞬間風速は北海道えりも町・えりも岬で38.9m/s、山形県庄内町・狩川で30.8m/s、北海道留萌市で30.1m/sを観測しています。

これから午後にかけても北海道や東北北部で風が強く、瞬間的には40m/sに達するような暴風の吹き荒れるおそれがあります。6時の時点で北海道の各地や青森県、岩手県、秋田県、山形県、新潟県に暴風雪警報が発表中です。

雪の降る地域では猛吹雪となって、視界がほとんど効かなくなるホワイトアウトの状態になることが考えられます。高速道路では通行止めが相次ぎ、鉄道も多くの路線で運転を見合わせている状況です。雪や風が激しい時は外出を控え、安全な場所で過ごすようにしてください。
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北海道道東は高潮にも注意を

低気圧の発達により気圧が下がることで海面が高くなる「吸い上げ効果」や、強い風により海水が運ばれてくる「吹き寄せ効果」で、北海道の道東では高潮の発生する可能性があります。

通常に比べて40cm前後、潮位の高くなっている所がありますので、満潮時刻の前後を中心に高潮に注意が必要です。

大雪は22日(火)にかけて続く見込み

22日(火)夜までの予想積雪増加量
冬型の気圧配置となっていて、日本海側は雪が強まっています。6時までの12時間に新たに積もった雪の量は岐阜県白川村で32cm、群馬県みなかみ町・藤原で26cm、新潟県妙高市・関山で25cmに達しました。

明日22日(火)にかけて冬型となり、断続的に雪が降る見込みです。22日(火)夜にかけての積雪増加量は、北陸の山沿いや北海道・道東の多い所で50cm以上、山陰や近畿北部の内陸、北陸から北海道日本海側の広範囲で20cm前後が予想されます。

積雪の急増に伴って山間部では雪崩、市街地では屋根からの落雪などの危険性が高まります。除雪を行う際は事故がないよう、十分な注意が必要です。道路の通行止めなど交通障害のおそれもありますので、移動の際は最新の交通情報もご確認ください。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)青い空が好きさん わかさん(ツイートで使用)