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日本海側は局地的に強い雪 爆弾低気圧近づく北海道は暴風雪に警戒

2022/02/20 16:30 ウェザーニュース

今日20日(日)は低気圧が三陸沖で発達しながら北上しており、西から冬型の気圧配置が強まっています。山陰から北陸にかけての日本海側は局地的に強い雪が降り、積雪急増のおそれがあります。北海道は爆弾低気圧の影響で、今夜以降は暴風雪に警戒が必要です。

日本海側は局地的に強い雪

冬型が強まっている山陰から北陸にかけては、活発な雪雲が日本海から流れ込んでいます。断続的に強い雪が降っていて、16時までの1時間には新潟県魚沼市・守門で7cm、上越市・高田で5cmの新たな雪が積もりました。

山陰には低気圧が接近しており大気の状態が不安定になっています。発達した雲が通過する際は雪が強まるだけでなく、霰(あられ)や雷、突風などのおそれもありますので、注意が必要です。

低気圧の北側に広がる雲がかかる北海道は道東で雪が強く、1時間に5cm前後の積雪増加がみられています。
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今夜以降は風が強まり暴風雪のおそれ

21日(月)の予想天気図
三陸沖の低気圧は急速に発達しています。すでに西日本や東日本は風が強く、16時までに東京都三宅島で30.4m/s、石川県金沢市で22.0m/sの最大瞬間風速を観測しました。

低気圧の中心気圧は3時間で4~6hPaのペースで下がっていて、明日21日(月)には956hPaまで低下。いわゆる「爆弾低気圧」となる見込みです。今夜以降は北海道や東北北部の広い範囲で風が強まり、明日にかけて瞬間的には40m/sに達するような暴風の吹き荒れるおそれがあります。16時20分の時点で北海道や秋田県、山形県、新潟県に暴風雪警報が発表されています。

雪の降る地域では猛吹雪となって、視界がほとんど効かなくなるホワイトアウトの状態になることが考えられます。交通機関への大きな影響や停電の発生も想定されます。雪や風が激しい時は外出を控えるようにしてください。

北海道道東は高潮にも注意を

低気圧の発達により気圧が下がることで海面が高くなる「吸い上げ効果」や、強い風により海水が運ばれてくる「吹き寄せ効果」で、北海道の道東では高潮の発生する可能性があります。すでに根室市・花咲の潮位観測所では、通常よりも30cm以上、潮位が高くなっています。

この後、夕方前後が満潮時刻となりますので潮位が高まる見込みです。また、明日21日(月)の早朝の満潮のタイミングも潮位が高くなるとみられますので、沿岸部での浸水などに注意をしてください。

大雪は22日(火)にかけて続く見込み

22日(火)夕方までの予想積雪増加量
明日21日(月)~22日(火)にかけて冬型の気圧配置が続く見込みです。22日(火)夕方にかけての48時間の積雪増加量は、北陸の山沿いや北海道・道東の多い所で50cm以上、山陰や近畿北部の内陸、北陸から北海道日本海側の広範囲で20cm前後が予想されます。

積雪の急増に伴って山間部では雪崩、市街地では屋根からの落雪などの危険性が高まります。除雪を行う際は事故がないよう、十分な注意が必要です。道路の通行止めなど交通障害のおそれもありますので、移動の際は最新の交通情報もご確認ください。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
pescaさん