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北海道は今夜以降、猛吹雪に警戒 低気圧が急発達し瞬間風速40m/sも

2022/02/20 10:59 ウェザーニュース

今日20日(日)の北海道は低気圧の接近に伴って広い範囲で雪となり、一部で強く降っています。低気圧は今後、急発達する予想で、今夜以降は猛吹雪に警戒が必要です。

所々で1時間に5cm以上の強い雪

北海道は低気圧の周辺に広がる活発な雪雲に覆われて、雪が強まっています。10時までの1時間には安平町で7cm、むかわ町・穂別で6cm、岩見沢市で4cmの雪が積もりました。

今後、道南の太平洋側の雪は落ち着くものの、低気圧に近い道北や道東は断続的に強い雪が降る見込みです。新たに積もる雪の量は明日21日(月)の朝までで最大50cm前後が予想されます。
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今夜以降は猛吹雪に厳重警戒

21日(月)朝の風の予想
雪以上に警戒が必要なのが風です。低気圧の中心は今夜になると北海道の東に達し、21時の中心気圧は974hPaまで低下する予想となっています。昨日19日(土)21時が1010hPaでしたので、24時間で36hPa低下の急発達。その後もさらに発達を続ける見込みです。

今夜以降は北海道から東北北部にかけての広い範囲で風が強まり、明日21日(月)にかけて瞬間的には40m/sに達するような暴風の吹き荒れるおそれがあります。

雪の降る地域では猛吹雪となって、視界がほとんど効かなくなるホワイトアウトの状態になることが考えられます。交通機関への大きな影響や停電の発生も想定されます。備えは風が強まる前の、今日の明るいうちに済ませてください。

北海道道東の沿岸部では気圧低下と暴風によって高潮が発生する可能性がありますので、沿岸部での浸水にも注意が必要です。

冬型が強まり北陸なども大雪に

22日(火)昼までの予想積雪増加量
また、低気圧の発達に伴って日本付近は冬型の気圧配置が強まります。東北日本海側から北陸、山陰にかけて断続的に強い雪が降る見込みです。

これから22日(火)昼にかけての48時間の積雪増加量は、北陸の山沿いや北海道・道東の多い所で50cm以上、山陰や近畿北部の内陸、北陸から北海道日本海側の広範囲で20cm前後が予想されます。

積雪の急増に伴って山間部では雪崩、市街地では屋根からの落雪などの危険性が高まります。除雪を行う際は事故がないよう、十分な注意が必要です。道路の通行止めなど交通障害のおそれもありますので、移動の際は最新の交通情報もご確認ください。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
せいいちろうさん