前回の雪予報を分析 雨雪判別の解析システムを改良
今シーズン、関東で雪予報のあった1月6日や2月10日の状況をウェザーニュースでは雨雪判定の基準を詳しく解析しました。
雨雪の判別には、上空の気温や降水の強さなどいくつもの気象要素が絡んできますが、地上付近においては、気温と湿度も非常に重要な要素となります。
そこで、その時の解析をもとに、今回はアプリユーザーから送られてくる気温と湿度の値と天気(雨/雪)の情報を取り込んで、リアルタイムに雨雪判別のしきい値を解析、更新できるように改良しました。
雨雪の判別には、上空の気温や降水の強さなどいくつもの気象要素が絡んできますが、地上付近においては、気温と湿度も非常に重要な要素となります。
そこで、その時の解析をもとに、今回はアプリユーザーから送られてくる気温と湿度の値と天気(雨/雪)の情報を取り込んで、リアルタイムに雨雪判別のしきい値を解析、更新できるように改良しました。
多くのユーザー報告から雨雪変化を追跡
ウェザーニュースでは昨日の午前中に雨が降り出したタイミングから、アプリユーザーに天気報告とともに簡易観測器などを用いた気温と湿度の観測を呼びかけました。
その結果を見ると、19時頃まではなかなか気温が下がらず、気温が4℃以上で雨の報告が多数を占めていました。また、湿度に関しては11時頃は60%前後だったものが徐々に上昇し、夕方にかけては80%前後になり、より雪へと変わりにくい状況へと変化した様子がわかります。
>>〔ツイート〕気温と湿度の状況を追跡
>>〔ツイート〕気温と湿度の状況を追跡
夕方までに23区内は水たまり多数
また、しっかりとした雨にもかかわらず、なかなか雪に変わらなかったことによって、地面には多くの水たまりができている様子も、アプリユーザーからの写真報告で確認できました。
2010年以降の南岸低気圧による雪事例を分析した結果、水たまりができるほど地面が濡れている場合は、雪が降っても水でとけてしまうので積雪は起こりにくく、積もるまでにはかなりの雪が降る必要があります。
そのため、夜に雪へ変わる時間があることを考慮しても、東京都心周辺では雪が積もったとしても芝生にうっすら程度であると、夕方の時点で判断するに至りました。
2010年以降の南岸低気圧による雪事例を分析した結果、水たまりができるほど地面が濡れている場合は、雪が降っても水でとけてしまうので積雪は起こりにくく、積もるまでにはかなりの雪が降る必要があります。
そのため、夜に雪へ変わる時間があることを考慮しても、東京都心周辺では雪が積もったとしても芝生にうっすら程度であると、夕方の時点で判断するに至りました。
モデルの予測だけでは難しい判断をユーザー報告が後押し
南岸低気圧による関東の雨雪は、気温が1℃違うだけでも影響が大きく変わると言われています。地上の気温が変化する要因は多岐にわたり、気象予測モデルのみでは、その微細な変化を捉えるのは非常に難しく、予報が難しいと言われるゆえんでもあります。
ウェザーニュースではその1℃という微細な変化解析をするために、多くのユーザーと雨の降り出しから雪への変化、積雪の有無に繋がるまでを詳細に追いかけ、予報をお伝えしました。
ユーザー参加によって多くの観測結果を得られ、それを面的に把握することで微細な変化を捉えられるようになる。そして、気象専門家が詳細な解析をして、正確な予報の発表に繋げる。ユーザーによる報告が、難しいとされる南岸低気圧の正確な予報を後押ししたことに間違いありません。
コンピュータで計算される気象予測データだけではなく、多くのユーザーが作り出した詳細なデータが加わることによって、ウェザーニュース独自の予報が作られていきます。
>>ウェザーニュースアプリをダウンロード
ウェザーニュースではその1℃という微細な変化解析をするために、多くのユーザーと雨の降り出しから雪への変化、積雪の有無に繋がるまでを詳細に追いかけ、予報をお伝えしました。
ユーザー参加によって多くの観測結果を得られ、それを面的に把握することで微細な変化を捉えられるようになる。そして、気象専門家が詳細な解析をして、正確な予報の発表に繋げる。ユーザーによる報告が、難しいとされる南岸低気圧の正確な予報を後押ししたことに間違いありません。
コンピュータで計算される気象予測データだけではなく、多くのユーザーが作り出した詳細なデータが加わることによって、ウェザーニュース独自の予報が作られていきます。
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