降り方が強まると雪に変化/弱い雨が続くと雨のまま

南岸低気圧の接近前から、東海沖で発生した雨雲の影響で雨が降り始めています。この雨雲の発達は前日の予測よりも強く、降りだしが早くなることに繋がっています。
この「早い降りだし」によって、考えられるシナリオを解説します。
①雨の降り方が強まると雪に変化
今日は、上空から降ってくる雪が途中でとけて雨になっています。雪がとける過程で周囲の気温を下げる効果があるため、もし雨の降り方が強まってくれば「急速に気温が下がる」ため、降るものが雪に変わってくる可能性が高まります。
②弱い雨が続くと雨のまま
弱い雨が続いた場合、だんだんと湿度が上昇し100%に近づいていきます。すると、上記の気温を下げる効果が効きづらくなり、それ以降は気温の急速な低下が抑えられます。また、湿度が高い場合には同じ気温でも雪になりづらいことが経験的にわかっています(雨雪判別図)。つまり「湿度が高く気温の低下もゆっくり」になり、降るものは雨のままの可能性が高まります。
この「早い降りだし」によって、考えられるシナリオを解説します。
①雨の降り方が強まると雪に変化
今日は、上空から降ってくる雪が途中でとけて雨になっています。雪がとける過程で周囲の気温を下げる効果があるため、もし雨の降り方が強まってくれば「急速に気温が下がる」ため、降るものが雪に変わってくる可能性が高まります。
②弱い雨が続くと雨のまま
弱い雨が続いた場合、だんだんと湿度が上昇し100%に近づいていきます。すると、上記の気温を下げる効果が効きづらくなり、それ以降は気温の急速な低下が抑えられます。また、湿度が高い場合には同じ気温でも雪になりづらいことが経験的にわかっています(雨雪判別図)。つまり「湿度が高く気温の低下もゆっくり」になり、降るものは雨のままの可能性が高まります。
先月の大雪では強まりが早く、先日の雪ではダラダラ雨
・先月1月6日に東京都心で10cmの雪が降った際には、降水が始まった時の気温が約2.5℃・湿度が約50%と既に雪だったことに加え、降り始めから3時間後以降は1mm/1h以上の降水強度となりました。
・先日2月10日に東京では大雪にならなかった日は、降水が始まった時の気温が約4.5℃・湿度が65%と雨で、降り始めから6時間後にかけて0.5mm/1h未満の降水強度で経過していました。
・今日の東京では、降り始めの気温は約4.5℃・湿度が60%と雨で、このあとの雨の強さ次第で、過去のいずれかのようなシナリオを辿ることになりそうです。
・先日2月10日に東京では大雪にならなかった日は、降水が始まった時の気温が約4.5℃・湿度が65%と雨で、降り始めから6時間後にかけて0.5mm/1h未満の降水強度で経過していました。
・今日の東京では、降り始めの気温は約4.5℃・湿度が60%と雨で、このあとの雨の強さ次第で、過去のいずれかのようなシナリオを辿ることになりそうです。
夕方以降は寒気の影響も 「いつ雪に変わるか」で影響に差

このほか今日の特徴として、夕方以降は北関東方面から冷気が引き込まれることが予想されるため、降水の強さにかかわらず夜は気温が低下する予想となっています。そのため、夕方以降には雪になる可能性が高いと予想しています。
先日大雪にならなかった2月10日の場合は、寒気の流れ込むタイミングで降水がピークを越えていたことも、積雪が増えなかった要因のひとつとなり、一方で降水のピークが遅かった千葉県や茨城県では大雪になりました。
今回も夕方以降の降水の強さ次第で積雪の影響が変わる可能性が高く、注目が必要です。
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先日大雪にならなかった2月10日の場合は、寒気の流れ込むタイミングで降水がピークを越えていたことも、積雪が増えなかった要因のひとつとなり、一方で降水のピークが遅かった千葉県や茨城県では大雪になりました。
今回も夕方以降の降水の強さ次第で積雪の影響が変わる可能性が高く、注目が必要です。
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