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東京の積雪増減のポイントは?

2022/02/12 20:54 ウェザーニュース

明日13日(日)から明後日14日(月)にかけて南岸低気圧が通過し、関東で雪が予想されています。ただ、低気圧のコースや勢力の予測の不確実性が非常に大きく、どのくらいの積雪になるかの見通しが難しい状況です。

上図の通り、南岸低気圧が通過する際の雨/雪、積雪増減の気象的なポイントにはいくつかあり、それに沿ってみていきます。

降水はほぼ確実にアリ

関東の広範囲に雨雲(雪雲)がかかります。降水の有無に関しては、ほぼ確実に有る状況です。

気温は1℃未満まで下がる予想

東京都心の予想気温の推移
気温は14日(月)の未明から早朝にかけて関東の広い範囲で1℃未満まで下がる予想です。

ただ、予想よりたった1℃高くなるだけで雪にはならず、雨やみぞれで経過することになります。

降水強度で気温も変化

その気温に大きく関わるのが上空の寒気と降水強度。寒気は上空1500m付近で-3℃前後と1月6日や先日10日(木)とほぼ同レベルですので、カギは降水強度です。

降水はほぼ確実なものの、低気圧の進路や強さにより降水強度は変化します。降水強度が強いほど気温が下がり、雪になる可能性が高くなるため、大きな注目ポイントです。

雨から雪に変わるタイミング

もう一つの大きなポイントは雨から雪に変わるタイミングです。

今回は低気圧の接近前の気温が高いため、降り出しは雨とみています。雪への変化が早まれば、それだけ雪の時間が長くなって積雪が増加する見込みです。

東京都心では13日(日)の夜の早い時間から本格的な雪になると、積雪増加の可能性が出てきます。14日(月)に日付が変わってから雪に変化した場合は、うっすら積もる程度にとどまる見通しです。
南岸低気圧による雪/雨は様々な要因が影響するため、正確な予想が難しい気象現象です。上記のポイントを参考に、最新の情報を確認の上、様々な対策を進めてください。

ウェザーニュースの予報センターでは、世界各国のシミュレーション結果や観測機データはもちろんのこと、ウェザーニュースのユーザーから投稿される写真やコメントも参考にして、気温や雪・雨の変化を見ながら予報を随時改善しています。
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